【初心者でも出来る】世界の刺繍を楽しもう!〜人気の刺繍6選〜

2023/04/27
さまざまな小物や持ち物など、身近に使うものに彩りをもたらせてくれる刺繍。

1針1針紡がれた美しい立体感や高級感が、目を引きますよね。

刺繍は、はるか昔から世界中で親しまれ、愛され続けてきました。

今回は、世界に数え切れないほど存在する刺繍の種類の中から、人気の6種類について、刺繍の歴史や特徴、技法にいたるまで図解付きで丁寧に紹介します。

初心者さんにおすすめの刺繍やステッチも紹介するので安心してくださいね。

ふとした家事の隙間時間や、お子さんの習い事の待ち時間、夜の1人時間に、少ない道具で気軽にできる刺繍を楽しんでみてはいかがでしょうか。

こんなことがわかります

  • 刺繍の種類について
  • よく登場する7種類のステッチについて
  • 初心者におすすめ。刺繍の学び方

こんな方におすすめです

  • これから刺繍を始めようと思っている方
  • 1度刺繍をしたけれど挫折してしまった方
  • 初心者向けの刺繍モチーフが知りたい方

刺繍の魅力

刺繍の魅力は、だれでもどこでも気軽にチャレンジできることです。
子どもからお年寄りまで、何歳になっても楽しむことができますよ。

また、「裁縫」や「手芸」と聞くと、広い机やミシンなどの大きな道具やスペースが必要になることが多いですが、刺繍は少ない道具で自分の膝の上ですることも可能です。

作品によっては膨大な時間を要するものもあります。
それゆえに完成した時の達成感や充実感はひとしおでしょう。

忙しい毎日の中で、1つの作品に没頭する「自分だけのために使う時間」も、刺繍の魅力の1つかもしれません。

スミレソラ「草花刺繍のニードルブック・がま口ポーチ講座

世界の刺繍

世界には、それぞれの国や地域、民族によって生み出された、数多くの刺繍の種類があります。
たくさんの魅力的な刺繍の中から、スタンダードなものから最近注目されているものまで、6種類紹介します。

あなたが刺繍を始めてみたいと思ったきっかけになった刺繍や、「こんな刺繍をやってみたい」という刺繍があるかもしれません。

初心者さんにおすすめの刺繍を中心に紹介しているので、ぜひお気に入りの刺繍を見つけてくださいね。

PARCEL「【初心者さんも安心☆】金銀の星たちでつむぐ刺繍アートの壁飾り・PARCELの星空刺繍講座

フランス刺繍

刺繍は、エジプトからローマ、ローマからフランスをはじめとするヨーロッパ全土に広まり、中世ヨーロッパでは、裕福な上流階級のご婦人のたしなみとして大変親しまれていました。

現在ではヨーロッパで扱われている花や鳥などをモチーフとした刺繍の種類をまとめて、「フランス刺繍」と呼ばれています。

実は日本では、「刺繍」と言えば「フランス刺繍」というほど、日本人に馴染みの深いフランス刺繍。

フランス刺繍は、全ての刺繍の基本が詰まっており、初心者さんが刺繍を始める最初の1歩としておすすめの刺繍です。

フランス刺繍の詳細については、初心者にはフランス刺繍がおすすめをご覧ください。

 FABBRICA「【FABBRICA刺繍講座】基本のステッチとふわふわステッチで作るリネン小物レッスン

クロスステッチ刺繍

クロスステッチは、マス目がはっきりした布に、「×(バツ)」を描くようにクロスさせながら縫っていきます。

複雑そうに見える大きな作品でも、図案通りに刺繍していくだけで完成するので、針と糸を使い慣れていない初心者さんにもおすすめの刺繍です。

基本の技法は比較的すぐに習得できる刺繍なので、持ち物にさりげなくイニシャルを入れたり、お気に入りのモチーフを入れたりと、日常使いの物にも気軽に刺繍を取り入れられますよ。

クロスステッチの始まりは古く、4世紀のトルコが発祥と言われています。
その後、ヨーロッパから世界各地に広がり、明治時代に日本へ伝わりました。

EarlGray 小寺綾子「クロスステッチでつくる可愛いピンクッション講座

ハーダンガー刺繍(白刺繍)

ハーダンガー刺繍は、ノルウェーのハーダンガーという町で生まれた伝統的な刺繍です。

織り糸の数を数えて刺繍をしたあと、中の織り糸をカットし、カットした糸をさらにかがることでレースのようになる刺繍です。

一見難しそうに見えますが、主に基本のステッチで成り立っているので、コツさえつかめば初心者でも挑戦することができますよ。

透かし模様が入ったレースのような繊細さと、幾何学模様の力強い存在感が魅力です。

ハーダンガー刺繍は、コースターやブランケットなどインテリアによくデザインされる刺繍です。

北欧刺繍 アトリエブルークレール「はじめてみよう!北欧生まれのハーダンガー刺しゅうで作るミニマット講座

刺し子

刺し子は、日本に古くから伝わる伝統的な刺繍技法です。
約500年前から存在し、全国で愛されてきました。

厳しい寒さをしのぐための保温・防寒、衣服の補強のために衣料に布を重ねて刺したのが始まりだと言われています。

刺し子は、藍色の布に白い糸で描かれるのが一般的でしたが、最近ではふきんやクッションなど身近な物にも色とりどりの刺し子が取り入れられています。

1針1針単調なぐし縫いで仕上げる刺し子は、年齢問わず幅広い層の方々に楽しまれていますよ。

さしこのさなのん「さしこのさなのんのはじめての刺し子講座

ニードルパンチ刺繍(パンチニードル刺繍)

ニードルパンチ刺繍はパンチニードルとも呼ばれる、比較的新しい刺繍技法です。

2017年頃から、じわじわとSNSなどを通じて広まり、専用のツールさえあればだれでも気軽に楽しむことができると、人気急上昇中のニードルパンチ刺繍。

一般的な刺繍に比べて針穴が大きく糸も太いため、模様に沿ってサクサク編んでいくだけで短時間でふっくらとした可愛い作品が完成しますよ。

Loop&Needle「ニードルパンチ・マスターレッスン*自分らしいコースター作り

リボン刺繍

リボン刺繍は、その名の通り糸の代わりに「リボン」を使う刺繍技法です。

リボンの扱い方にはコツがいりますが、糸に比べて幅の広いリボンは、少ない刺繍でも立体感のある華やかな刺繍に仕上がりますよ。

リボンの光沢や折り目など、特に上品なお花の刺繍にぴったりです。

リボンはやわらかくてしなやかなもの、 布は繊細な生地よりもしっかりとした生地がおすすめ。 

フランスで発祥したと言われるリボン刺繍ですが、日本に伝わったのち新しいステッチが多数生まれ、現在も進化し続けています。

初心者にはフランス刺繍がおすすめ

「刺繍はまだやったことがない」という初心者の方に一番おすすめなのは、フランス刺繍です。

なぜなら、フランス刺繍は刺繍針の動かし方だけではなく、数多くのステッチを学ぶことができる「刺繍の基本」が詰まった技法だからです。

フランス刺繍をひと通り学んでおくことで、他の刺繍にもチャレンジしやすくなりますよ。

kakoleo「【ボタニカル刺繍で愉しむ】アンティークな手帳カバー・ブックカバー制作マスター講座

最初に覚えよう!7種類のステッチ

さまざまな刺繍の基本となるステッチを7種類紹介します。

【線を描く】
1.ランニングステッチ
2.バックステッチ
3.アウトラインステッチ

【面を描く】
4.ロングアンドショートステッチ

【線や面を描く】
5.チェーンステッチ

1〜5のステッチは【初心者向け】刺繍を始めるための準備、基礎知識をご紹介!で、詳しく解説しています。

刺繍初心者さんに必要な道具や基本動作も合わせてご覧ください。

5番目までできるようになったら少しステップアップをして、ステッチのバリエーションを増やしましょう。

【点を描く】
6.フレンチノットステッチ(点)
玉結びのようなステッチで、大小さまざまな丸い玉ができます。

ミモザや小さい木の実などを表現するときに使うステッチと聞くとわかりやすいでしょう。

玉結びをして布の裏から針を通し、表に出てきた針に糸を巻きつけます。

巻き終わったら玉留めを作り、最初に針を刺した箇所と同じところに針を刺します。

針に糸を巻きつける回数によって玉の大きさが異なり、印象がガラッと変わりますよ。

【面を描く】
7.サテンステッチ
ロングアンドショートステッチが大きな面を埋めるときに使うのに対し、サテンステッチは小さい面を埋めるときによく使います。

布の裏から針を出し、図案いっぱいに糸を渡します。

描く線の角度が仕上がりを左右するので、慎重に糸を渡す方向を決めましょう。

隙間ができないように刺し進めるのがポイントです。

ねじれなくまっすぐ糸を揃えると、サテンのようなツヤ感がでますよ。

 FABBRICA「【FABBRICA刺繍講座】基本のステッチとふわふわステッチで作るリネン小物レッスン

初心者におすすめ。刺繍の学び方とは?

刺繍の種類やステッチについて紹介してきましたが、お気に入りの刺繍は見つかりましたか?

いろいろな刺繍や作品を見て、ワクワクしている方もいるのではないでしょうか。

一方、「自分にはできない・・・」「前に失敗したことがあるし・・・」と不安に思う方もいるかもしれません。

一見単純そうに見えても、種類や技法が多く複雑に作られていることが多い刺繍。

途中で挫折しないためにも、書籍や教室、講座などで基礎から学ぶのをおすすめします。

suzu「はじめてでも可愛くできる!ふわふわ立体刺繍講座

書籍や動画で独学

刺繍を独学で学ぶ方法として、書籍や動画が挙げられます。

書籍は初心者さんから上級者向けまでさまざまなものがありますが、初心者さんは、まず基本的なステッチやモチーフ、簡単な図案が付属しているものを選ぶと良いでしょう。

ゆっくり確認しながら進めるのには適した書籍ですが、針や手の動きがわかりづらいのが欠点です。

一方インターネットで見ることのできる動画は、刺繍方法などの動きがわかりやすいですが、異なる角度から動きを見ることができない、質問できないなどが難点です。

刺繍教室、レッスンに通う

教室やレッスンに出向いて、先生から直接刺繍を学ぶという、学習方法もあります。

先生の手の動きを間近で見たり、自分の刺繍を見てもらったりと、疑問がすぐに解決しステップアップできるという点が魅力的です。

基礎から発展までしっかりと学べる反面、通う労力とスケジュールの確保が必要です。

また、近くで刺繍教室が開催されていない場合には、教室やレッスンに通うのは難しいかもしれません。

オンライン講座を利用する

近年注目されている、オンラインで行う有料の動画講座。

刺繍のオンライン講座は、共有される動画やPDFの図案を見ながらレッスンを受講します。

中には先生とコミュニケーションを取りながら進めるものや、質問を受け付けてくれるものも。

刺繍の挫折理由の1つに、「どうやるのが正解かがわからずに諦めてしまう」ことがありますが、その点オンライン講座は安心と言えるでしょう。

刺繍のキットが付属する講座なら、買いそろえる必要もなく気軽に始められますよ。

オンライン講座は、自分の好きなタイミングで好きな時間に始められるので、仕事や家事で忙しい方でもレッスンの時間を確保しやすいというのも魅力の1つです。

お気に入りの刺繍を見つけて、挑戦してみよう!

可愛らしく繊細な刺繍は、いつまでも楽しむことができる手芸です。

知れば知るほど奥が深く、いろんなモチーフに挑戦したくなる楽しい刺繍。

最初の1歩に自信がない方や、挫折した経験がある方は、何度も繰り返し学べる動画レッスンがおすすめです。

講師の先生が、あなたの成長を優しく見守ってくれますよ。

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