【初心者向け】刺繍を始めるための準備、基礎知識をご紹介!

2023/04/04
華やかな印象で、普段使いのアイテムも特別なものになる刺繍。

かわいい刺繍アイテムを見かけると「自分でもやってみたいな」と思うことはありますよね。

今回は初めて刺繍をする方向けに、刺繍を始めるための準備や基礎知識をご紹介します。

初心者さんがつまづきがちな刺繍の難しいポイントも分かりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。

こんなことがわかります

  • 初めて刺繍に触れる方のための基礎知識
  • 刺繍に必要な道具
  • おすすめの刺繍モチーフ

こんな方におすすめです

  • これから刺繍を始めようと思っている方
  • 1度刺繍をしたけれど挫折してしまった方
  • 初心者向けの刺繍モチーフが知りたい方

刺繍にはどんな道具が必要?

刺繍に必要な道具はいくつかあります。
まずは基本の刺繍ができるだけの道具をチェックしていきましょう。

trims「8種類のステッチが学べる!かわいい動物刺繍講座

基本的な刺繍の道具

刺繍は「刺繍するだけ」なら最低限以下のものがあればできます。

  • 裁ちバサミ
  • 糸切りバサミ
  • 刺繍針
    • 初心者の方へのおすすめはフランス刺繍針No.7
  • 刺繍糸
極端にいうと布と糸があれば刺繍できるので、意外と気軽に始められそうな気がしますよね。

ですが、刺繍するために布をピンと張る必要があったり、図案を取り入れたかったりすると図案を写すための道具やもっと刺繍しやすくするための道具が必要になります。

  • 刺繍枠
  • チャコペーパー
  • トレーシングペーパー
  • セロファン
  • トレーサー
  • フリクションペン
  • 水性チャコペンシル(ボールペンでも代用可能)

これらを揃えておくと、一通りの刺繍は可能。

デザインによっては糸以外のビーズなども使うことがありますよね。

まずは基本的な刺繍をやってみてから、少しずつ買い足していくとよいでしょう。

下長根朗子「はじめての刺繍入門コース

初心者におすすめの布とは?

刺繍をするために必要な布ですが、この刺繍布にはさまざまな種類があります。

どんな布でも刺繍は施せますが、初心者さんの場合以下の布から始めてみることをおすすめします。

  • 針を通しやすいリネンやガーゼ
    • 厚すぎず、薄すぎない、目の詰まったもの
  • 刺繍専用のコングレス
    • ごきん刺しやクロスステッチでよく使用
コングレスは刺繍用の布なので、手芸屋に行くとおすすめされることもあるかもしれません。

リネンやガーゼはやわらかで針が通しやすいのですが、刺繍をするとよれてくるため接着心を挟みます。

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刺繍を始めたい!まずは何からするの?

道具をそろえたら、早速刺繍に取り掛かりましょう。
刺繍を始める手順はとても簡単です。

図案を布に写す

まずは図案を布に写します。写す方法として、

  1. トレーシングペーパーに図案を書きチャコペーパーを使って転写する
  2. 直接チャコペンシルで図案を布に書く
  3. ピーシングペーパーに図案を書き、その上から縫い始める
などがあります。慣れた方法ややりやすいものを選び、活用してみましょう。

刺繍図案は書籍で売っていたりネットでダウンロードできるものもあります。

自分でやりたいデザインがある方は、オリジナルの図案を作るのもおすすめです。

下長根朗子「はじめての刺繍入門コース

布をピンと張って刺し始める

図案を布に写したら、次は刺し始めましょう。刺すときは布をピンと張る必要があります。

刺繍は糸を布に縫い込むため、きちんとハリを持たせないとシワがついたり縮んだりしてしまうからです。

布をピンと張りながら刺繍できれば道具は必要ありませんが、ここで刺繍枠があると便利です。

先ほどご紹介した初心者にもおすすめの布のうち、リネンやガーゼはやわらかく薄い布なので刺繍枠がある方がうまくいくでしょう。

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刺繍初心者が知っておきたい縫い方とは?

刺繍の縫い方にはさまざまなものがあります。

図案によっては縫い方が指定されていますが、まずは基本的な縫い方を知っておきましょう。

基礎知識があるだけで刺繍でできることの幅が広がります。

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ランニングステッチ

ランニングステッチとは、いわゆるなみ縫いです。

針を出して入れる繰り返しで縫い進めるもので、キレイに見せるためにはステッチ幅を均一にする必要があります。
難易度はそこまで高くありません。

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バックステッチ

バックステッチとはまっすぐに線を引きたい場合の縫い方を指します。

ランニングステッチのように針を出し入れして縫い、一目分だけ戻って二目分先に針を出します。
なみ縫いの間を埋める縫い方と覚えておきましょう。

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アウトラインステッチ

アウトラインステッチは線を縫うときの基本的な縫い方です。

曲線も縫うことができ、仕上がりは立体感が出るため一気に刺繍の高級感が引き出せます。
まずは一目分表に糸を出し針を布に入れ、最初に糸を出したところから針を出します。

次に先ほどの縫い目から少し進んだ場所に針を差し込み、少し戻った最初の一目分の端から針を出します。

これを繰り返すことでロープのような縫い目になり、ラインを際立たせることができます。

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チェーンステッチ

鎖のようなループを繰り返し縫う方法です。

見た目は隙間のあるまさにチェーン状のラインができ、素朴で太いラインを刺繍する際に使います。

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ロングアンドショートステッチ

広い面積を刺す場合に使う方法。

縫い目を長く取ったり短く取ったりして刺繍全体の表情を整えます。基本はランニングステッチを活用しながら刺し進めるため、全体の仕上がりを確認しながらやるとうまくいきやすいでしょう。

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初心者向け簡単な刺繍モチーフとは

次は初心者にもおすすめな簡単刺繍モチーフをご紹介します。

一つずつ見ていきましょう。

定番ワンポイント。ハートや星

定番の簡単なワンポイント、星やハートは初心者向きです。

簡単な図案であれば一色で完成し、面積も小さいので最初に挑戦する刺繍としておすすめできるでしょう。
写真のようなビーズを加えたワンポイントもキュートな仕上がりに。

基本的な刺繍の縫い方の練習としてもおすすめです。

日用品のアクセントに。イニシャル

イニシャルはハンカチやティッシュケース、ポーチなどに入れ込めるモチーフ。

アルファベットはひらがなと比べてシンプルな形をしているため、初心者さんも試しやすいです。

慣れたら色を変えて。お花のモチーフ

刺繍に慣れてきたら色を増やして、お花モチーフもおすすめです。

お花の図案はネットや書籍でもよく見られるもので、シンプルなハンドメイドアイテムに特別感をプラスできます。お花は写真のようなミモザやバラ、チューリップなど単純な形のものを選ぶと初心者さんにもやさしいでしょう。

初心者におすすめ。刺繍の学び方とは?

刺繍の始め方や道具についてご紹介しましたが、刺繍の縫い方はさまざまあって布の種類も多彩。

また縫いものに苦手意識がある方は、「始めてみたけどうまくいかなかった…」と諦めてしまうことも多いです。確かに刺繍は単純に見えてかなり複雑で、覚えることも知識もたくさん必要。

まずは自分なりにやってみるのではなく、書籍や教室、講座などで学ぶのがおすすめです。

ayumi「花束刺繍のアニバーサリーボード講座

書籍で独学

刺繍の学び方として、書籍が挙げられます。

刺繍は図案と一緒になっているものから初心者さん向けのものまで幅広く見つかるので、自分に合う1冊を見つけると役に立つでしょう。

ただ、手の動きなどの動作の確認しにくいのが難点です。

刺繍教室、レッスンに通う

最近ではハンドメイドのクラスやレッスンも開講しています。
教室に通って基礎から学ぶと刺繍への理解も深まりそうですね。

刺繍教室やレッスンはしっかりと学べますが、通う手段や時間が必要です。

また地域によっては思ったような刺繍教室が見つからないこともあるため注意しておきましょう。

オンライン講座を利用する

オンライン講座とは、有料の刺繍レッスンを指します。
動画は実際に縫う場面をチェックできるので、縫い方を調べるときや確認するときに活用するのがおすすめです。

動画やPDFで共有される図案を見ながらすすめていくもので、中には先生とコミュニケーションをとりながら進めていくものも。

オンラインは好きな時間に好きなタイミングで始められるため、気軽に学べるメリットがあります。

刺繍キット付きの講座なら必要最低限の道具だけで始められるでしょう。

初心者でも安心。刺繍を始めてみよう

初心者でも必要な道具さえあれば、すぐに始められる刺繍。

独特の風合いと素朴さがかわいい刺繍は、やってみるとどんどん凝った作品にチャレンジしたくなります。

完成したときの達成感も楽しめるでしょう。
前にやってみたけれど、失敗して挫折してしまった。自分ではうまくできなかった…。

そんな方は刺繍講座で学ぶのもおすすめです。自分だけの刺繍を作り、縫いものを楽しんでみましょう。

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