失敗しないジェルキャンドル作り『入れてはいけないもの』とは?
2023/06/15
ジェルキャンドルは、美しいデザインと独特な光りが魅力的。
インテリアに華やかさを与えてくれる人気のアイテムです。
つややかで透明なジェルが炎に包まれる姿は、幻想的な非日常感を演出してくれますよ。
作り方も簡単なので、手作りをする方が増えてきました。
しかし、ジェルキャンドルを作成する際には、「入れてはいけないもの」について十分注意する必要があります。
本記事では、ジェルキャンドルの魅力と人気の理由をはじめ、封入すると危険な装飾・安全なジェルキャンドルの楽しみ方について解説していきます。
「ジェルキャンドルを手作りしたい!」という方はぜひ参考にされてくださいね。
目次
こんなことがわかります
- ジェルキャンドルに必要な材料や道具
- ジェルキャンドルに入れてはいけないもの・入れていいもの
- 安全なジェルキャンドルの作り方
こんな方におすすめ
- ジェルキャンドルを手作りしてみたい方
- ジェルキャンドル作りを失敗したくない方
- ジェルキャンドル作りに必要な準備〜安全な作り方を知りたい方
ジェルキャンドルとは
ジェルキャンドルは、キャンドル用ワックスで唯一、透明なジェルワックスという材料でできたキャンドルで、
炎が灯るとジェルが透明に照らされ美しい光りを放ちます。
炎が灯るとジェルが透明に照らされ美しい光りを放ちます。
白濁色のろうそくとは異なり透明度が高く、中に入れる装飾がはっきりと見えるため、中に入れる装飾が作品作りに大きく影響します。
ジェルキャンドル|材料と道具
ジェルキャンドルを作るために必要な、材料と道具は以下の通りです。
【基本の材料】
・キャンドル用ジェルワックス
・ガラス容器や瓶(キャンドル用グラス)
・キャンドル芯
これらの材料は、ホームセンターやキャンドル資材メーカーの通販サイト、また100均でも販売しています。ガラス容器は耐熱性のものを選んでくださいね。
【装飾材料】
・キャンドル用の着色料
・アロマオイル
・お好みでカラーサンド、貝やガラスパーツなど
その他ジェルキャンドルに入れられるもの、また入れられないものについては、この後の章で詳しく紹介しています。
【必要な道具】
・IHヒーター
・ホーロー鍋
・温度計
・ステンレス容器
・割り箸
・スプーン
・串、ピンセット
ジェルワックスは、温度が低すぎると溶けなかったり、温度が高すぎると煙が立ち危険だったりと温度調節が必須なので、温度設定ができるIHヒーターを使いましょう。
ジェルワックスの扱いは温度が重要。
温度計は、200度程度まで測れると便利です。スプーンは、絵の長いものの方が作業しやすいですよ。
温度計は、200度程度まで測れると便利です。スプーンは、絵の長いものの方が作業しやすいですよ。
【あると便利なアイテム】
・キャンドルモールド(シリコン製の型)
・軍手
・ボウル
・トイレットペーパー
キャンドルモールドは、お好みの形にしたい場合に使います。
トイレットペーパーは、使った鍋の掃除で使用すると便利です。
ジェルキャンドルの安全な作り方と注意点
安全なジェルキャンドルの作り方
1.キャンドル芯をガラス瓶にセットする
キャンドル芯を割る前の割り箸に挟んで、ガラス瓶に割り箸を橋渡しするように使うと簡単です。
2.カラーサンドや貝などの装飾を配置する
装飾は、できるだけキャンドル芯の近くに配置しないように気をつけましょう。
3.ジェルワックスをIHヒーターで溶かす
ジェルワックスを、IHヒーターで溶かします。
ジェルワックスは溶け始める融点が高いため、湯煎で溶かすことはできません。
熱したジェルワックスはかき混ぜると気泡ができるため、何もせずに溶けるのを待ちましょう。
仕上がりがキレイになりますよ。香り付けや色付けはこの手順で行います。どちらも、少量ずつ入れてゆっくり混ぜるのがコツです。
仕上がりがキレイになりますよ。香り付けや色付けはこの手順で行います。どちらも、少量ずつ入れてゆっくり混ぜるのがコツです。
4.容器にジェルワックスを注ぎ芯をカットする
溶かしたジェルワックスをゆっくり容器に注ぎ、冷めたら芯をカットして完成です!
ジェルキャンドルを作る上での注意点
ジェルキャンドルを作る上での注意点を4つ紹介します。
ジェルキャンドルの仕上がりに大きく影響するので、しっかり確認しておきましょう。
【1:着色料・香料の入れすぎに気をつける】
ジェルワックスは、通常のキャンドル用ワックスと比較すると芯が目詰まりしやすいので、着色料・香料の入れすぎには注意しましょう。
【2:湯煎で溶かすことはできない】
ジェルワックスは融点(溶けだす温度)が高いので、湯煎で溶かすことはできません。IHなどを使って直接溶かします。
【3:ジェルワックスを溶かす温度に注意】
ジェルワックスの溶解時に温度を上げすぎると、ワックスの弾力性が低下したり、変色の要因になったりするので注意しましょう。
【4:鍋の汚れに注意】
汚れがついた鍋や温度計をつかってジェルワックスを溶かすと、ジェルワックス特有の透明度が落ちるので、清潔に洗った鍋を使用しましょう。
Rè ewalu 「アラビアン マーブルキャンドルの作り方」
【入れてはいけないものがある?】ジェルキャンドルに装飾を入れる時の注意点
ジェルキャンドルの完成後に火を灯す場合は、「入れてはいけないもの」と「入れるのに注意が必要なもの」があります。
ジェルキャンドルに入れてはいけない装飾
火を灯してジェルキャンドルを使用する場合は下記装飾・材質を入れないでください。
【化学物質・有機物】
・プラスチック
・塩化ビニル
・樹脂
引火すると溶けて、有害ガスが発生する可能性があります。観賞用としてのみ使用する場合は、封入しても大丈夫ですよ。
ジェルキャンドルに注意が必要な装飾
ジェルキャンドルに使用する場合、注意が必要な装飾を紹介します。
【乾燥した植物や装飾物】
・プリザーブドフラワー
・アーティフィシャルフラワー
・ドライフラワー
・紙
・リボン など
ジェルキャンドル内の封入する場所によっては、引火・火災の危険があるため注意しましょう。
しかし、これらの装飾はどれも可愛く魅力的ですよね。下記の2つの方法にて使用することで、安全に封入できますよ。
【方法1:ガラス容器の中にもう1つガラス容器を入れる】
大きなガラス容器の中に小さなガラス容器を入れてテープなどで固定し、キャンドル芯を小さい方のガラス容器に設置します。
そしてジェルワックスを注ぐ際、大きいガラス瓶からジェルワックスをそそぎましょう。
【方法2:大きめのガラス容器に小さな芯を使用し、キャンドル芯から装飾を離す】
芯が燃えることでできる穴(プール)部分から離れたところにドライフラワーなどの装飾品を配置し、装飾を火に触れないようにしましょう。
小さめのガラス容器でこれらの装飾を使用したい場合は、容器と芯、プールの大きさに慣れてきてから挑戦することをおすすめします。
ジェルキャンドルに入れても良い装飾
安心してジェルキャンドルに入れられるものもありますよ。
ジェルキャンドルに入れてもいい装飾は、
ジェルキャンドルに入れてもいい装飾は、
- 貝殻
- 砂
- 石など可燃性のないものです。
ガラス細工も入れることは可能ですが、溶ける可能性があるため、火が直接当たらない場所に入れましょう。
おしゃれなジェルキャンドルの作例|4選
プラネタリウムキャンドル
上下に輝く透き通った星空カラーが魅惑的なジェルキャンドル。
自立型のジェルワックスを使って作られています。気泡が入らないよう、とても丁寧に製作された美しいジェルキャンドルです。
2種類の氷キャンドル
本物の氷のような輝きを放っています。
つるつるとしたロックアイスのような氷キャンドルと、表面にすりガラスのような模様が入った氷キャンドル。
それぞれ同じ材料で作られていますが、まったく異なる表情を見せてくれていますね。
硝子氷キャンドル
氷の中心に色を施し、表面はすり硝子のように仕上げた本作品。
自立するタイプのジェルキャンドルの表面加工は、さまざまな種類・技術が存在します。
わたしの天の川キャンドル
天の川に浮かぶお星さまをイメージして作られました。
融点の高いジェルワックスを使用していますが、温度管理はやや難しめ。
ジェルキャンドル作りに慣れてきた方におすすめの作品です。
ジェルキャンドルを安全に楽しみたい方はプロに学ぶのもおすすめ!
作り方がシンプルで、一見簡単に手作りできそうなジェルキャンドル。
しかし、芯の太さや使える装飾の選び方、ジェルワックスの扱い方など、気をつけるポイントが実はたくさんあります。
製作時も使用時も火を使用するため、安全第一。安全にジェルキャンドル作りを楽しみたい方は、プロから学んでみましょう。
ジェルキャンドルは、教室・動画教材・オンライン講座などで学べます。
自宅にいながら、好きな時間にジェルキャンドル作りをしたい方にはオンライン講座がおすすめ。
わからないことを質問できる講座だと、わからず困った時も安心ですね。
わからないことを質問できる講座だと、わからず困った時も安心ですね。
「入れてはいけないもの」に気をつけて安全にジェルキャンドルを楽しもう
透明で美しい質感と独特の光を演出するジェルキャンドル。
炎がキャンドルで輝く様子は神秘的で、心を癒す美しいアイテムとなってくれることでしょう。