【人にも環境にも優しい】蜜蝋キャンドルの作り方
2023/12/12
蜜蝋キャンドルは、身体や環境に優しい天然素材『蜜蝋』からできているため、作るときも灯すときも安心。特に、自然派の方や健康志向の方に親しまれ愛されています。
魅力たっぷりの蜜蝋キャンドルは、意外にも自分で手作りすることができます。
しかしいざ作ろうと思うと、「キャンドル作りは難しそう……」「蜜蝋キャンドルのメリットやデメリットは?」「注意した方がいいことはある?」など色々な不安や疑問はつきもの。
本記事を最後まで読めば、これら蜜蝋キャンドルの疑問を全て解決することが可能です。
さらに、より深く学びたい方のために、記事の後半では蜜蝋キャンドルのプロから学べるオンライン講座を3つ紹介します。
目次
こんなことがわかります
- 蜜蝋キャンドルのメリット、デメリット
- 基本的な材料や作り方
- プロから学べる蜜蝋キャンドルのオンライン講座
こんな方におすすめ
- 蜜蝋キャンドルに興味がある方
- 材料や作り方を知りたい方
- キャンドル作りに挑戦したいけど1人では不安な方
蜜蝋とは?蜜蝋キャンドルとは?
蜜蝋(みつろう)は、ミツバチが巣を作る際に分泌する天然の物質で、ハチミツの約1/10量しか採取することができない貴重な素材です。
そして、天然資源である蜜蝋を原料としてキャンドルを制作したものを、『蜜蝋キャンドル』と言います。蜜蝋はパラフィンキャンドルと同様、熱してから型に入れて固める技法で制作可能です。
さらに、蜜蝋自体が柔らかく粘性があり形成しやすいため、手で形成したりミツロウシートから型抜きで制作するキャンドル作りにも適しています。
燃焼時の優しい灯りやほのかに香る自然な甘い香りが魅力的です。
蜜蝋が使われる場面
蜜蝋は、キャンドルの制作だけでなくさまざまな場面で使用されます。
例えば、化粧品業界では口紅やハンドクリームなどの製品に使われ、その保湿性と皮膚への優しい作用が評価されています。
肌にそのまま使える素材なので安心感はお墨付き。また、食品業界では食品のコーティング材として使用されることも。
特に、チーズの表面をコーティングして鮮度保持に使われ、乾燥やカビの発生を防ぎながら風味を保つことができます。その他、家具や革製品、木工品の保護剤としても蜜蝋の自然な光沢と保護性が重宝されています。
蜜蝋は非常に汎用性の高い天然素材です。
蜜蝋のキャンドル|メリットや特徴
天然素材の蜜蝋キャンドルには、嬉しいメリットがたくさん。特徴と合わせて解説します。
【燃焼時間が長い】
蜜蝋はパラフィンワックスで制作したキャンドルに比べて、燃焼時間が長いです。
【ほのかな甘い香り】
ミツバチ由来ということもあり、香りを加えなくても燃焼時にはほのかに甘い香りを放ち、その自然な香りに魅了される方も。
また、制作過程で色や香りを加えることも可能です。
【空気の浄化作用がある】
蜜蝋キャンドルは、煙が少なく空気を浄化する効果があります。これは、蜜蝋が空気中の有害物質を吸着し浄化する性質を持っているためです。
【環境に優しい】
蜜蝋は100%天然素材であるため、蜜蝋キャンドルは合成素材のキャンドルに比べてワックスを処分する際に環境に優しいといった特徴があります。
蜜蝋のキャンドル|デメリットや注意点
蜜蝋のキャンドル制作を楽しむために、デメリットについても理解しておきましょう。
【価格が高い】
蜜蝋は、一般的なパラフィンワックスに比べて高額になりがち。
なぜなら、蜜蝋は天然資源でありその採取と加工に手間とコストを要するためです。特に、純粋な蜜蝋を使用した高品質のキャンドルは価格が高くなる傾向にあります。
【カビが生えることも】
蜜蝋は天然素材であるため、防腐剤が入っていません。そのため、保管・使用方法によってはカビが生えてしまうことも。
ゴミやホコリがついたままにならないようこまめに掃除し、特に温度や湿度が高い環境下ではカビが発生しやすいため注意しましょう。
【着火に時間を要する】
蜜蝋はパラフィンワックスに比べて着火力が弱く、芯の上に長時間火を灯して着火する必要があります。
寒い場所や少しでも風が吹いている場所ではさらに着火しづらい傾向にあるため、部屋を暖かくしてエアコンなど風が出るものから遠ざけてから着火しましょう。
kotobukirokets「手ごね蜜蝋キャンドルの作り方(今回は鳥)【お子さんも制作できます】」
蜜蝋で作るアロマキャンドル|材料と道具
蜜蝋で作るアロマキャンドルの制作に必要な材料と道具を紹介します。
【材料】
- 蜜蝋(ビーズタイプがおすすめ)
- キャンドル用の香料
- キャンドル用の着色料
- 芯
- キャンドル型
蜜蝋は未精製のものがおすすめです。漂白された蜜蝋は白く、甘い香りはありません。
【道具】
- IHヒーター
- ホーロー鍋
- 型
- 電子温度計
- キッチンスケール
- 割りばし
ホーロー鍋は、白色のものを用意しましょう。なぜなら、キャンドルに着色する際『どのくらい色がついているか』がわかりやすいからです。
蜜蝋で作るアロマキャンドル|作り方
材料と道具が揃ったら、さっそくキャンドル制作に挑戦してみましょう。
本章では、蜜蝋を原材料としたアロマキャンドルの作り方を紹介します。
1.芯を割り箸で挟み、型に固定する
2.蜜蝋をホーロー鍋に入れてIHヒーターで溶かす
3.蜜蝋が溶けたら、香料を混ぜる
4.着色する場合は、着色料を混ぜる
5.1の型に、溶けた蜜蝋を流し入れる
6.冷やして固めたら完成!
蜜蝋の融点は62〜64度で、85度を上回ると変色する性質があります。火にかけている間は目を離さず、温度計を確認しながら作業しましょう。
香料を加える際、温度が高いと香りが飛んでしまうため、IHヒーターから下ろしてから混ぜてください。
蜜蝋キャンドル|オンラインレッスン3講座を紹介
蜜蝋キャンドルの作り方はシンプル。
材料と作り方がわかれば、初心者さんでも簡単な作品に挑戦することができます。しかし、中には「失敗したくない」「困った時にすぐに質問したい」「完成度の高いものが作りたい」という方もいらっしゃることでしょう。
そんな方には、材料の購入先から細かい手順・コツまでを丁寧に教えてくれるオンライン講座がおすすめ。
成功・成長の1番の近道は、その道のプロから直接学ぶことです。
【蜜蝋キャンドルのレッスン|3講座】
- 「ミツバチとミツロウのおはなし」講座
- 「手ごね蜜蝋キャンドル」講座
- 「バースデーケーキに立てるキャンドル」講座
「ミツバチとミツロウ」の座学講座
大きな自然の循環の中から生まれた『蜜蝋』。ミツバチが一生をかけて必死に精製した、天然素材の成り立ちを深く理解する講座です。
「材料を使うなら知ってほしい、人に伝える時にも説得力を持って伝えてほしい」そんなアーティストの想いから生まれました。
素材について深く知ることで、蜜蝋キャンドルにより感謝と愛着が湧きます。
蜜蝋キャンドル、蜜蝋ラップ、蜜蝋クリームを制作している方におすすめの講座です。
「手ごね蜜蝋キャンドル」講座
粘土のようにこねこねしながら蜜蝋キャンドルを制作する講座です。
初心者さんだけでなくお子様でも制作できるため、楽しい親子時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
講座内では『鳥』を作りますが、作り方を応用して好きな形に成型できます。滑らかで綺麗に仕上げるコツがわかるので、一気に作品のクオリティが上がります。
わからないところはチャットで講師に質問できるので、1人でも安心です。
「バースデーケーキ用キャンドル」講座
蜜蝋シートを使って、バースデーケーキに立てるような『細身のキャンドル』と、型を抜きで仕上げる『型抜きキャンドル』の2種類のキャンドルが作れる講座です。
どちらもバースデーケーキに安心して使うことができます。バースデーのお祝いでケーキに立てるキャンドルを、安心の天然素材、『蜜蝋』で作ってみませんか?
蜜蝋で手作りしたキャンドルなら、吹き消した後の嫌な臭いもなく安心して使うことができます。熱源を使わないので火傷の心配もなく、お子様と一緒でも安全にキャンドル作りを楽しむことができます。
安心安全な蜜蝋キャンドルを冬のお家時間のおともに
温かな光と優しい香りで心を満たす蜜蝋キャンドル。
天然素材でできた蜜蝋キャンドルは、お子様や年配の方がいらっしゃるご家庭でも安心して使用できます。蜜蝋の自然な甘い香りは、ストレスを緩和し心地よいリラックスタイムをもたらしてくれるでしょう。