かぎ針編みと棒針編みの違いを徹底解説!初心者にはかぎ針編みがおすすめな3つの理由
2025/01/28
「かぎ針編みと棒針編みの違いは?」
「初心者には『かぎ針編みがおすすめ』って聞くけどなんでだろう…」
「それぞれ編める作品・仕上がりはどう違うの?」
かぎ針編みと棒針編みの違いは、ずばり『使う道具』と『編みかた』です。
しかし、なぜ初心者にかぎ針編みがおすすめと言われるのか、理由については知らない方が多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、かぎ針編みと棒針編みの違いをわかりやすく解説しながら、初心者がかぎ針編みから始めるべき3つの理由をお伝えします。
「どちらが簡単?」「どんな作品が作れるの?」そんな疑問を解決する内容になっていますので、これから編み物を始める方は必見です!
目次
かぎ針編みと棒針編み|使う道具・編みかたの違い

かぎ針編みと棒針編みは、どちらも毛糸を使用しますが、『使う道具』と『編みかた』が異なります。
ここでは、かぎ針編みと棒針編みの違いを紹介します。
かぎ針編みとは

かぎ針編みでは、先端にフック上の『かぎ』がついた『かぎ針』を使用します。
このかぎ針1本を使い、先端部分に毛糸を引っ掛けて編んでいきます。
基本的な編みかたは、次の通りです。
【かぎ針編みの基本的な編みかた】
・くさり編み
・こま編み
・長編み など
・くさり編み
・こま編み
・長編み など
かぎ針編みは上記の他に何種類も編み方がありますが、初心者さんはまず基本的な編みかたから押さえておくと、スムーズにより高度な編みかたに挑戦できるでしょう。
針に毛糸をかけて編み始めるか、かけずに編むか、また針にかける回数を変えることで編み方に変化を出していきます。
かぎ針編みは小さなアイテムを編む場合によく使われ、ポーチや巾着、バッグなどの小物から、あみぐるみや針山などのより小さなアイテムを作る場合に選ばれます。
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棒針編みとは

棒針編みとは、先端のとがった棒状の棒針を2~4本使って編むものです。
2本針と4本針の2種類があり、2本針には反対側に玉がついているため、編んだ毛糸が抜け出るのを防いでくれます。
棒針編みの編みかたは、次の2種類が基本です。
【棒針編みの基本の編みかた】
・表編み
・裏編み
・表編み
・裏編み
表編み・裏編みを組み合わせて、いろいろな編み方をしていきます。
4本の針を使うと輪状に編めるので、帽子や靴下も楽に作れます。
セーターやマフラーなど、大きなアイテムを編むのに適しているのが棒針編みです。
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かぎ針編みと棒針編み|編み上がりの違い
かぎ針編みと棒針編みは、編み上がりが大きく異なります。
編み上がりによって編める作品も異なってくるため、ここでは編み上がりの違いをチェックしてみましょう。
かぎ編みは硬くて厚みがある

かぎ針を使ったかぎ編みのできあがりは、少し硬くて厚みが出ます。
硬さがあるので頑丈で、丈夫さが欲しいコースターやバッグなどはかぎ編みが向いているでしょう。小さな部品をつなぎあわせるあみぐるみにもおすすめです。
立体感をキープできるのもかぎ編みの特徴で、コサージュやヘアクリップなどにも活用できます。
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棒編みはふわふわして伸縮性がある

棒編みはふわっとした仕上がりで、柔らかいのが特徴的。
そのため、肌に触れる面積の大きい、セーターやマフラーなどに好んで使われます。
また、棒針編みは毛糸の特性を活かしやすく、特に保温性を引き出すのが得意で、靴下やウォーマーなど、暖かさを重視するアイテム作りに最適です。
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初心者さんにかぎ針編みがおすすめな理由3選

ここまで紹介してきた『かぎ針編みと棒針編み』の特徴をおさらいしながら、『なぜ初心者さんにはかぎ針編みがおすすめなのか?』について、理由を3つ解説します。
【初心者にかぎ針編みがおすすめな理由】
1.裏編みがないから
2.針先がフック状で扱いやすい
3.比較的簡単にできる小物に向いている
1.裏編みがないから
2.針先がフック状で扱いやすい
3.比較的簡単にできる小物に向いている
森静代「かぎ針編み入門コース」
裏編みがないから

かぎ針編みには、棒針編みにあるような『裏編み』がないため、初心者さんに向いていると言えます。
『裏編み』というのは表編みの逆の編み方で、字面は似たような技法に見えますが、実は難易度が各段に上の編み方なんです。
一見、かぎ針編みの編み方は種類が豊富で「なんだか難しそう…」。でも、棒針編みは表編みと裏編みの2種類なら「こっちの方が簡単なのでは?」と思うかたが多いかもしれません。
しかし、実際は裏編みが難しくて棒針編みを挫折してしまう方も多く、この『裏編み』がないというのはかぎ針編みが初心者におすすめできる大きな理由になります。
かぎ針編みは難しい裏編みなしで、手順にそって縫い進めるだけで作品作りがはかどります。
裏編みをマスターすれば棒針編みも克服でき、縫い物に幅広い楽しみを感じられるのは間違いないですが、初心者さんは、まず『裏編み』のないかぎ針編みから始めてみるとよいでしょう。
森静代「かぎ針編み入門コース」
針先がフック状で扱いやすい

棒編みは針先が棒状で、うまく手を動かさないと毛糸が引っ掛からず外れることもしばしば。
一方で、かぎ針は針先がフック状になっており毛糸が引っかけやすく、編みやすいです。
かぎ針編みは、お子様でも挑戦することが可能で、そのことからもかぎ針がいかに扱いやすいかがわかります。
比較的簡単にできる小物に向いている

初心者さんが最初からセーターやマフラーなど大きな作品にチャレンジするのはおすすめできません。
その理由は、途中でできない部分が出て、挫折しやすいからです。
かぎ針編みは編み上がりの特徴上、小物やパーツを組み合わせて作るものに向いているとお伝えした通り、初心者さん向けの小物を作るのに適しています。
小物は完成までにかかる手間も比較的少なく、途中で挫折しづらいのもメリットの1つ。
初心者さんにもおすすめのかぎ針編み作品6つ
簡単にできる小物から、身につけるファッションアイテムまで、初心者さんにもおすすめできるかぎ針編みのおすすめ作品を6つ紹介します。
初心者さんでも気軽に編める『花びらコースター』

思わず目を惹く、可愛らしい花びら型のコースター。
テーブルに置いてあるだけでも、カップを置いてもその場がパッと華やぎます。
中心部分は硬い糸で編んでいるので、機能性もバッチリ。
かぎ針編みの基礎的な技法を学びながら、おしゃれなコースターの作り方まで習得できる作品です。
インテリアのセンスを上げる『ドイリー』

ドイリーとはレース状の装飾用マットのこと。
こちらはかぎ針編みで作ったシンプルレースのドイリーです。
ナチュラルな見た目と、ふちの柔らかなフリルがアンティーク調でおしゃれです。
リビングや自室、玄関先などさまざまな場面で使えるアイテムは、糸を変えて編んでも異なる表情を楽しめます。
おしゃれな『ぽこぽこバッグ』

まあるいシルエットが可愛らしい、ぽこぽこ模様がついた小ぶりなバッグです。
ご近所へのお出かけなら十分な大きさで、使い勝手も抜群。
「バッグなんて複雑で難しそう…」と思った方も、初心者さん向けの作品なので安心してください。
立体的な作品を1度作ってみるとコツがつかめるので、さまざまな作品作りに挑戦できるようになります。
優しく手元を温めてくれる『リストウォーマー』

寒い季節に手首を温めてくれるだけではなく、袖口からチラリと見えるフリルがファッションのアクセントにもなり可愛さも申し分ない作品です。
サイズを大きくすることでアームウォーマーにも。
シンプルなので使用シーンを選ばないのも嬉しいポイントです。
手作りのフード付きネックウォーマー『バラクラバ』

冬のお出かけにぴったりのフード付きネックウォーマー、こちらは『バラクラバ』というアイテムです。
表面は編み方を変えることで、独特の模様が入っています。
一見難しそうなウォーマーも、実はかぎ針ひとつでOK。
基本の編み方である中長編みと引き上げ編みさえ理解していれば、特に難しいポイントもありません。
挑戦する勇気が出ないという初心者さんは、まずはキッズサイズから始めてみるのもおすすめです。
人気の食べぐるみをかぎ針編みで

おままごとやインテリア小物として使えるあみぐるみも、初心者におすすめのかぎ針編みモチーフのひとつ。
子どもへのプレゼントや出産祝いにしても喜ばれそうですね。
写真のような野菜のあみぐるみは、かぎ針編みのしっかりとした密度の高い編み上がりを活かすことができます。
小さなサイズなので初心者さんでも取り組みやすく、いくつか種類を作って飾ってみましょう。
初心者でも失敗しなくないならかぎ針編みを習うのがおすすめ

かぎ針編みは編み物の中だと初心者向けではありますが、編み方が多数あり「一度やってみたけれど難しくて諦めちゃった」と挫折する方も多いです。
失敗を防ぐためには、基本の編み方と基礎知識だけでも『習う』のがおすすめ。
編み物を習うには、以下のようないくつかの学び方があります。
【編み物の学びかた】・書籍・編み物教室・オンライン講座
書籍での学習は、自分でコツコツと学習を進めることのできる人に適しています。
編み方やコツを確認するための辞書として活用するのもおすすめです。
編み物教室は講師とのやり取りができるため上達が期待できますが、普段忙しくてなかなか出向く時間が取れないという方も多いかもしれません。
その点、オンラインの講座であれば、自宅にいても自分のタイミングで進められるためより気軽に取り組むことができるでしょう。
かぎ針は特に用意する道具も少ないため、手軽に始められる趣味としておすすめです。
失敗のリスクを減らして編み物を長く楽しみたい方は、ぜひ自分に合った編み物の学習方法を見つけてみてくださいね。
初心者さんもやりやすい!かぎ針編みで趣味の時間を楽しもう

初心者さんでも始めやすいかぎ針編み。
頑張った時間が『作品』という成果で目に見えるので、リフレッシュ効果も達成感も楽しみの1つです。
道具はかぎ針と毛糸だけでOKと気軽ではありますが、難しさを感じる方や一度失敗したことがあり苦手意識のある方は、本記事で紹介した『編み物の学びかた』も検討してみてくださいね。
uzu.「かぎ針編み インテリアマットの作り方」