初心者さんでも描ける!曼荼羅の描き方とコツを紹介

2023/11/09
心を落ち着かせ、内なる世界とつながる古代からの美術形式、曼荼羅アート。

その緻密で幾何学的なデザインは、描く人・見る人を魅了し続けています。

でも、「描いてみたいけど、絵心がないし難しそう」「お手本みたいにうまく描けなさそう」といった不安がある方も多いのではないでしょうか。

本記事では、初心者の方でも曼荼羅アートを楽しむための基本的な描き方から、作品をより美しく仕上げることができるプロが開催している講座まで詳しく解説します。

見ているだけでも癒される曼荼羅アートですが、自分で描いてみると楽しさは格別です。

ぜひ、癒されながら自分だけのオリジナル作品を作ってみてくださいね。

こんなことがわかります

  • 曼荼羅アートやアートの種類
  • 必要な道具や基本的な描き方
  • 曼荼羅アートが学べるプロ講座

こんな方におすすめ

  • 曼荼羅アートに興味がある方
  • 本格的に曼荼羅アートを始めたい方
  • 心が落ち着く趣味を探している方

曼荼羅アートとは?

曼荼羅(まんだら)アートは、中央から同心円や幾何学模様が広がっていくマンダラと呼ばれる図形を用いた、色と形の美しさが魅力のアートです。

マンダラはもともと宗教的な背景がある絵画で、形や配置にはそれぞれ意味があり宇宙や生命の象徴とされていました。

手作りのものからデジタル作成のものまでさまざまな種類・形の作品があり、見る人の心を落ち着かせたり集中力を高めたりする効果があると言われています。

曼荼羅アートは、細かい作業が瞑想にも似た集中をもたらし、心身のリラックスにつながる趣味としても世界中で愛されているアートです。

Luco「初めてでも描ける、曼荼羅アート講座

曼荼羅アートの種類

曼荼羅アートは、描き方・制作方法によっていくつか種類があります。

本章では、曼荼羅アートの種類を5つ紹介します。

曼荼羅アートの種類
  • 線描曼荼羅アート
  • 点描曼荼羅アート
  • 曼荼羅塗り絵アート
  • 糸かけ曼荼羅アート
  • パステル曼荼羅アート
Luco「初めてでも描ける、曼荼羅アート講座

線描曼荼羅アート

直線や曲線を使って様々な模様を描くスタイルです。

コンパスや日常にある丸いもので外側の円を描き、左右・上下対象のガイドを描いてから下絵に入ります。

下絵が完成したら、さらにその中に細かい線で緻密なデザインを作り、対称性とバランスを重視した繊細な作品が特徴です。

Luco「初めてでも描ける、曼荼羅アート講座

点描曼荼羅アート

曼荼羅模様に、ペンで小さな点を繰り返し打ち模様を作り上げる技法です。

線描曼荼羅アートの要領でガイド、大まかな下絵を描いてから、下絵の中に点々をいれていきます。

点の大きさや色を変え、点の数を調整することで、立体感やグラデーションが生まれ瞑想的な美しさを表現します。

GENIE「幾何学模様が美しい、初めてのドットマンダラアート講座

曼荼羅塗り絵アート

曼荼羅アートの中で、もっとも始めやすいのは曼荼羅塗り絵アートでしょう。

予めデザインされた曼荼羅のアウトラインに色を塗るアートなので、曼荼羅模様を自分で描くことが難しい方でも気軽に始められます。

準備するのは曼荼羅が描かれた台紙と、色鉛筆や塗り絵に適したマーカーだけ。
色を選んで塗る過程がリラックス効果をもたらし、創造性も促します。

糸かけ曼荼羅アート

釘やピンが打たれた板に糸をかけて模様を作る手法です。

綺麗な模様を生み出すためには、釘やピンを均等に打つことが重要。ガイドが描かれた台紙に沿って、まっすぐ釘を打ち込みましょう。

糸の張り交わす様子が幾何学的な美しさを生み出し、創作意欲を刺激します。

パステル曼荼羅アート

柔らかなパステル色を使って、曼荼羅を描くスタイルです。

正確に言うと、始めに全体に塗ったパステルを、好みの模様にくり抜いた型を用いて消しゴムで消しながら曼荼羅模様を描いていきます。

パステル特有のやわらかな質感と豊かな色彩で、温かみのある作品に。

曼荼羅を描くために必要な道具・材料

曼荼羅アートに必要な道具や材料を、曼荼羅アートの種類別に紹介します。

特に、糸かけ曼荼羅アートとパステル曼荼羅アートは材料・道具ともに他の曼荼羅アートと異なるので注意しましょう。

線描・点描・塗り絵に必要な道具・材料

線描・点描曼荼羅アートと、曼荼羅塗り絵アートに必要な道具は同じです。

同じ道具で色々な曼荼羅アートが楽しめますよ。

線描・点描・塗り絵に必要な道具・材料は以下の通りです。
  • シャープペンシルや鉛筆
  • 黒ペン
  • 消しゴム
  • コンパス
  • 定規
  • 分度器
  • 厚紙(白や黒)
  • 色鉛筆
  • 色ペン
  • マーカー
  • 水彩絵の具

コンパスを使わずに、家にある丸い形を型取りできるコップやおわん、どんぶりなどでも作成可能です。

糸かけ曼荼羅アート

糸かけ曼荼羅アートの道具や材料は、他の曼荼羅アートとは少し異なります。

以下が、糸かけ曼荼羅アートに必要な道具・材料です。
  • ハンマー
  • パターンシート
パターンシートは、針の穴を開ける位置が均等に描かれたシートのことです。

糸かけ曼荼羅アートは、均等に釘打ちをすることが重要になるので、慣れないうちは必ずしようしましょう。

また、あると便利なものは下記の通り。
  • 作業用のマット
  • ネイルガイド
作業用マットがあると、木がずれにくく机を傷つけることもないので便利です。ネイルガイドは、「下穴を開ける」「一定の高さに釘を打ち込む」ことができる優れもの。

糸かけ曼荼羅アートを本格的にやってみたいと思っている方は、持っておいて損のないアイテムです。

パステル曼荼羅アート

パステル曼荼羅アートは、パステルを使用するのが特徴。

パステル曼荼羅アートに必要な道具や材料は次の通りです。
  • パステル
  • 消しゴム
  • 白い画用紙
  • 型紙(曼荼羅模様の型紙)
  • カッターナイフ
パステルは指で塗り広げていくため、筆やペンは必要ありません。

パステルを削る道具は、カッターナイフ以外にも茶こしやカス揚げなどでも可能です。調理用とは分けて、パステルを削る専用のものを準備しましょう。

曼荼羅アートの基本手順

曼荼羅の制作は、基本的に3つの手順に沿って進めていきます。

曼荼羅の基本手順
  1. 基本的なガイドを描く
  2. 模様を加える
  3. 色を塗る
    というプロセスです。
ステップごとに、解説します。

【1.基本的なガイドを描く】
まずは紙の中央に点を打ち、コンパスまたはコップなど家庭にある円形の物を使って中心から同心円を描いていきます。

次に、定規を使ってその円を4等分し、それぞれの区画をさらに4等分に。

これが、曼荼羅の基盤となるガイド線であり、後の模様作りの土台となります。この線は後で消しやすいように、軽いタッチで描くのがポイントです。

【2.模様を加える】
ガイド線が完成したら、細いペンや筆を用いて模様を描いていきます。

基本的な形から始め、円、三角、四角、十字、波、渦巻きなど様々な形を使って埋めていきます。

模様は自由に描いてかまいませんが、同じパターンの繰り返しに変化を加えるとより立体的で魅力的な曼荼羅になりますよ。重要なのは全体のバランスを見ながら、1箇所ずつ慎重に進めることです。

【3.色を塗る】
最終段階は色づけです。

色鉛筆、マーカー、水彩絵の具などで模様に色を加えていきます。色選びは自由ですが、全体の調和が取れた配色やグラデーションを心掛けると、まとまりがあり美しい曼荼羅に仕上がります。

明るい色から濃い色へと徐々に深めていくと、より立体的な曼荼羅に。

全ての色づけが終わったら、完全に乾かしてから不要なガイド線を消して完成です。

Luco「初めてでも描ける、曼荼羅アート講座

曼荼羅アートの描き方が学べるレッスンを紹介

これといって特別な道具や材料が必要ではない曼荼羅アートは、気軽に始めることができます。

そのため、本などを使って独学で始める方も多いです。しかし成長のスピードは、独学とプロから学ぶのとでは桁違い。

「本格的に習ってみたいけど、教室に通う時間はなかなか取れない・・・」という方におすすめなのがオンライン講座です。

細かい描写の方法やコツを教えてもらえたり、つまづいた時には質問できたりとフォローが手厚く途中で挫折する心配も少ないのがポイント。

本章では、自宅で好きな時間に学べるオンライン講座を2講座紹介します。

GENIE「幾何学模様が美しい、初めてのドットマンダラアート講座

初めてでも描ける、曼荼羅アート講座

「絵は苦手で自信がない・・・」という方から、「もう少し曼荼羅アートの技術をスキルアップしたい」と考えている方のニーズまで網羅した、線描曼荼羅アートの講座です。

講座内では、
  • ガイドラインの描き方
  • パターンの描き方
  • 色つけ
  • 様々なアレンジの塗り絵 など
線描曼荼羅アートの基本を網羅し、アレンジ方法まで学べます。プロの講師が描いた惚れぼれするような曼荼羅アートが初心者さんでも描けるように。

わからないところや難しいところは、講師にチャットで質問できるので、つまづくことなく着実にステップアップしていけますよ。

幾何学模様が美しい、初めてのドットマンダラアート講座

ドットを使った、点描曼荼羅アートが描けるようになる講座です。

パターン構成やドットの表現など、プロの曼荼羅講師のコツやポイントを存分に学べます。

実際に同じ作品を作りながら学べるので、理解も技術の習得もスムーズ。

ドット曼荼羅アートのスキルは、紙に書くだけではなく、
  • キャンバスパネル
  • 陶器
  • ガラス
  • ハンドメイドアクセサリー
  • インテリアのDIY など
さまざまなシーンやアイデアで活用可能です。心を豊かにしてくれるドット曼荼羅アートを始めてみませんか?

今日から始められる!描き方のコツをマスターして心ときめく

曼荼羅アートは単なるアートを超えて、自己表現と心の平穏をもたらしてくれる趣味の1つ。

一定のリズムで模様を描いたり、点を打ったりすることで瞑想状態に入りやすく、描き終えた頃には、心も頭もスッキリしていることでしょう。
本記事で紹介した基本的なテクニックとステップで、いつからでも曼荼羅アートを始めることができます。

規則正しいパターンが織りなす美しさ・神秘さを感じながら、自分のためだけのゆったりと流れる時間を楽しんでください。

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