失敗知らずのキャンドル着色やり方解説!使う材料やコツもご紹介
2024/11/20
ハンドメイドの中でも人気のキャンドル作り。キャンドルは火を灯して楽しむこともあれば、デコレーションや着色でアレンジした作品をインテリアとして楽しむこともできます。
色のついたキャンドルは『着色』が大きなポイントになりますが、
「着色がうまくいかない…」
「思ったように色が付かない」
と悩む方も多いです。
そこで今回は、失敗知らずのキャンドルの着色に使う材料や、着色のコツ、マーブルキャンドルの作り方まで紹介します。
たったひと手間でキャンドルの着色はうまくいくようになるので、ぜひ参考にしてください。
目次
こんなことがわかります
- キャンドルに使用する着色料の種類について
- 着色アレンジをしたキャンドル作例
- 着色におけるコツ
こんな方におすすめです
- キャンドル作り初心者さん
- 着色料の違いによるキャンドルの仕上がりを知りたい方
- 着色のコツについて知りたい方
キャンドルの着色に使う材料
キャンドルに着色する材料は大きく分けて
- 顔料
- 染料
の2種類。
この2つにはそれぞれ特徴があり、色付けの具合や好みに合わせて使い分ける必要があります。
ワックスに顔料や染料を入れて溶かすという手順は共通していますが、「キャンドルを作る際、顔良と染料をどのように使い分ければいいの?」と悩む方も多いですよね。
そこでここでは、『顔料』と『染料』それぞれの着色方法の、特徴や違いを紹介していきます。
earth candle「coloring lesson」
顔料を使って着色する方法
まずは顔料を使って、キャンドルに着色をする方法です。
顔料には、以下のような特徴があります。
【顔料の特徴】
【顔料の特徴】
- 不溶性発色がいい
- 透明感が少ない
- 紫外線に強い
- 色褪せ
- 退色しづらい
が挙げられます。
不溶性というのは、ワックスに溶けない性質のこと。顔料を使ってワックスに色が付いているように見えても、色素が小さな粒になって広がることで、色が付いているように見えるのが特徴です。
完全に溶けきっているわけではないため、顔料を大量に入れると目詰まりを起こし、火が小さくなったり燃えにくくなったりします。
ただし、顔料は紫外線に強く退色しにくいため、キャンドルの色合いを長く楽しめるといったメリットも。
顔料は、色の持ちにこだわりたいときや、薄い色を付けたい場合によく使われます。
TOKYO CANDLE「はじめてのキャンドル入門コース」
染料を使って着色する方法
続いて、染料を使ってキャンドルに着色をする方法です。
染料の特徴には、次のようなものがあります。
【染料の特徴】
染料の特徴には、次のようなものがあります。
【染料の特徴】
- 可溶性透明感がある
- 紫外線に弱い
- 色褪せ
- 退色が起こることも
染料と顔料の大きな違いは、顔料が不溶性であるのに対し染料は可溶性だということです。染料は可溶性のため、ワックスは完全に溶け半透明に着色します。
顔料は『たくさん入れると目詰まりを起こす』のですが、染料は目詰まりを起こしにくくキャンドルの火は安定しやすいです。
そのため、しっかり色を付けたい場合や濃い色を表現したいときは、ワックスに溶けきる『染料』をおすすめします。
一方で、染料は色褪せや退色が起こりやすく、特に紫外線に弱いのも特徴です。
「キャンドルを長期間飾っておきたい!」と考えている場合には、色もちの良い『顔料』を使うとよいでしょう。
クレヨンや絵の具で着色はできるの?
キャンドルの着色で『クレヨン(顔料が含まれているため色付け可能)を砕いて入れる』という方法もネット上で見かけますが、もちろん着色は可能ではあるものの、芯が目詰まりして不完全燃焼の原因となるため注意が必要です。
特にソイワックスなどの天然素材は目詰まりを起こしやすいため、あまりおすすめしません。
また、「絵の具(水彩・油)での着色はできる?」と考える方もいらっしゃるかと思いますが、水彩絵の具はワックスと混ざらずに分離してしまいますし、加熱したワックスに入れると、油と水が交わる状況になるのではじけて危険です。
一方、油絵の具の中には安全性が保証されており使用できるものもありますが、中には灯火時に有害物質が発生するものもあるため、基本的にはキャンドル専用の顔料や染料を使用することをおすすめします。
顔料や染料はどこで購入できる?
顔料や染料などの着色料は、主に以下の場所で購入可能です。
【顔料や染料の購入先】
【顔料や染料の購入先】
- ハンドメイド用品店
- 大きな画材屋
- 資材メーカーのネット通販 など
100均にもカラージェルワックスが販売されていますが、品質や耐久性にはやや疑問が残ります。
キャンドルを着色するコツ3選を紹介!
【着色のコツ1】着色料を少量ずつ入れる
キャンドルの着色は、基本的に1度濃くしたものは元に戻せません。
そのため、着色料は少量ずつ入れていくようにしましょう。
『少量』の目安は、次の通りです。
- フレーク状・固形状のものは1ピースごとに入れる
- 液体状のものは竹串の先に少しだけ付けて入れる
フレークの粒が大きい場合は、カッターなどで削ります。一気に入れると色味の調節ができないので、濃い色を表現したい場合にも慎重に少しずつ入れることを徹底してください。
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【着色のコツ2】着色料をしっかり溶かす
着色のコツ2つ目は、キャンドルに入れた着色料をしっかり溶かすことです。
色がまだらになったり色ムラができたりするのを防ぐため、完全に混ざるまで溶ききりましょう。かき混ぜるときは気泡ができないよう、静かにゆっくりと行います。
また、溶かすためにワックスの温度を上げるのはNG。なぜなら、高温で着色すると色が変色してしまうからです。
ワックスを溶かす温度を高くしなくても、顔料や染料を少しずつ入れるだけできちんと溶けます。
温度計で測りながら適温を保ち、着色していきましょう。
温度計で測りながら適温を保ち、着色していきましょう。
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【着色のコツ3】色味を確認する・色見本を事前に作っておく
キャンドルの着色で気になるのが、『入れてみないと、どんな色になるのかわからない』という点です。
着色の際、色付けをしたら、その都度鍋を側面に傾け、どの程度色が付いているかを確認すると安心です。
着色の際、色付けをしたら、その都度鍋を側面に傾け、どの程度色が付いているかを確認すると安心です。
また、着色料を何色か混ぜて、オリジナルの色を作ることもできます。
着色キャンドルでアレンジ『マーブルキャンドル』の作り方
着色キャンドルはそれだけでも十分オリジナリティが出る作品ですが、アレンジ方法として色が絶妙にまざったマーブル模様の『マーブルキャンドル』があります。
ここでは、マーブルキャンドルの作り方を紹介します。
【マーブルキャンドルの作り方】
【マーブルキャンドルの作り方】
- 着色したワックスを2つ作る
- 着色した2色のワックスを型へ入れる
- ワックスが固まるのを待つ
yu/am.「- 紙コップで作る marble & mini candle .」
【作り方1】着色したワックスを2つ作る
ワックスもしくはろうを溶かし、着色料を入れて着色ワックスを作ります。
マーブル模様を作るため2色分用意しますが、溶かしたワックスは固まるのが早いので、2色分一緒のタイミングで溶かしましょう。
顔料を使用する場合は、ワックスの温度が80度以上になったら、染料を使用する場合は、ワックスの温度が55〜60度の間で着色料を入れて、色付けをしてください。
【作り方2】着色した2色のワックスを型へ入れる
次に、着色したワックスを型に入れます。
通常のキャンドル作りと同様に、あらかじめ芯をセットしておいた型に流し入れましょう。
仕上がりをイメージしながら1色ずついれます。
2色目を入れるのは1色目が完全に固まる前です。
2色目は『割りばしでつまめる程度にどろどろした状態』のときに、容器の側面に向かってランダムに注ぎ入れましょう。
2色目は『割りばしでつまめる程度にどろどろした状態』のときに、容器の側面に向かってランダムに注ぎ入れましょう。
側面で2色の着色したワックスが混ざると、キャンドルの表面にマーブル模様が見えるようになります。
【作り方3】ワックスが固まるのを待つ
2色のワックスが配置できたら、溶かした無色のワックス、もしくはろうを入れて時間を置いて固めます。
完全に固まったら芯の長さを調節して完成です。
着色したキャンドルのおしゃれなデザイン例
着色したキャンドルのデザイン例を3つ集めました。
キャンドル作りの参考に、ぜひチェックしてみてください。
色を重ねたオーバーグレイズキャンドル
ふわっとした優しげなパステルカラーのキャンドル。
色が重なるようなマーブル模様になっていて、インテリアとしてもおしゃれな雰囲気を演出します。
火を灯すと、灯りと共に刻々と形が変化する様子も楽しめます。
奥行きマーブルのミルキーウェイキャンドル
幻想的な雰囲気の天の川をイメージしたマーブルキャンドル。
ワックスにはラメも入っていて、見ているだけでもその特徴的なビジュアルに癒されます。
着色のテクニックがぎゅっと凝縮されていて、これだけ作れれば色やデザインをアレンジして幅広くキャンドル作りを楽しめそうですね。
お部屋だけでなくバスタイムのリラックスアイテムとしても活用できそうなキャンドルです。
流れるようなマーブルキャンドル
色の層が流れるように交わり、奥行き感のある模様を描くキューブキャンドル。
天然石のようにも見えるマーブル模様は、時間をかけて1工程ずつ丁寧に作り上げる『手仕事』を楽しみたい方にぴったりです。
落ち着いたトーンの色味とスクエアのフォルムがアクセントになり、大人っぽいシックなインテリアとして、また特別なギフトとしても活躍してくれます。
キャンドルの着色|最初は『学ぶ』のもおすすめ
今回紹介したキャンドル着色方法は、独学で挑戦することも可能です。
しかし、色の入れ方や混ぜる割合、着色キャンドルを使ったアレンジ方法は初心者さんだと少し難しいもの。
せっかく試してみても、着色に失敗してキャンドル作りを諦める方もいます。
キャンドルの着色は、何度かやってみて、失敗と成功を繰り返すことで徐々にコツが掴めますが、最初に『学ぶ』ことで、失敗することなく本格的なキャンドル作りを自分のものにすることができます。
学ぶ方法は、キャンドル教室や書籍などさまざまありますが、自宅にいながら自分のペースで学べる『キャンドルのオンライン講座』もおすすめです。
自分に合うキャンドルの作り方を身につけて、キャンドル作りを趣味の1つとして楽しんでみてくださいね。
はじめてのキャンドル入門コース▼
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キャンドルの着色でアレンジの幅を広げてキャンドル作りをもっと楽しもう
キャンドルの着色は『慎重に少しずつ』がポイントです。
着色すると、よりオリジナリティを楽しむことができるキャンドル作りですが、着色の段階でつまずいたら、今一度正しい手順を確認してみましょう。
より本格的にキャンドル作りを楽しみたい方には、オンラインで学べるキャンドル講座もおすすめです。
キャンドルは気軽に長く楽しめるハンドメイドですので、ぜひ理想のキャンドルを目指してさまざまなアレンジに挑戦してみてください。
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