失敗知らずのキャンドル着色やり方解説!使う材料やコツもご紹介

2023/04/27

ハンドメイドの中でも人気のキャンドル作り。

キャンドルは火をともして楽しむこともあれば、デコレーションや着色でインテリアとして楽しむこともできます。

色のついたキャンドルは「着色」が大きなポイントになりますが、この着色がうまくいかない…思った色が付かないと悩む方も多いです。

今回は失敗知らずのキャンドルの着色、やり方や使う材料、コツまでご紹介します。

たったひと手間でキャンドルの着色はうまくいくようになるので、ぜひ参考にしてください。

こんなことがわかります

  • キャンドルの着色の種類について
  • 着色アレンジのキャンドル作例
  • 着色におけるコツ

こんな方におすすめです

  • キャンドル作り初心者さん
  • 着色料の違いを知りたい方
  • 着色のコツについて知りたい方

キャンドルの着色に使う材料

キャンドルに着色する材料は大きく分けて
・顔料
・染料
の2種類。

この二つにはそれぞれ特徴があり、色付けの具合や好みに合わせて使い分ける必要があります。

ワックスに顔料や染料を入れて溶かすという手順は共通していますが、「二つをどのように使い分ければいいの?」と悩む方も多いですよね。

そこで、顔料と染料の特徴や違いをご紹介します。

earth candle「coloring lesson

顔料を使って着色する方法

まずは顔料を使って着色する方法です。顔料の特徴とは
  • 不溶性
  • 発色がよく、色褪せや退色をしにくい
が挙げられます。

不溶性というのは、ワックスに溶けない性質のこと。

顔料を使ってワックスに色が付いているように見えても、色素が小さな粒になって広がることで、色が付いているように見えるのが特徴です。

完全に溶けきっているわけではないため、顔料を大量に入れると目詰まりを起こし、火が小さくなったり燃えにくくなったりします。

キャンドルの着色で「あまったクレヨンを砕いて入れる」という方法もネット上で見かけますが、もちろん着色は可能ではあるものの、芯が目詰まりし不完全燃焼の原因になるためおすすめしません。

ただし、顔料は紫外線に強く退色しにくいため、キャンドルの色合いを長く楽しめるメリットもあります。

色の持ちにこだわりたいときや、薄い色を付けたい場合に顔料はよく使われます。

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染料を使って着色する方法

染料の特徴とは、
  • 可溶性
  • 紫外線に弱く、色褪せや退色が起こることも
この二つが挙げられます。

染料と顔料の大きな違いは、顔料が不溶性であるのに対し染料は可溶性だということです。

可溶性のためワックスが完全に溶け、半透明に着色します。

顔料は「たくさん入れると目詰まりを起こす」のですが、染料は目詰まりを起こしにくくキャンドルの火は安定しやすいです。

そのため、しっかり色を付けたい場合や濃い色を表現したいときは、ワックスに溶け切る染料をおすすめします。

一方で、色褪せや退色が起こりやすく特に紫外線に弱いのも特徴です。

色もちをよくしたい時やしっかり着色をしたい場合は、顔料を使うとよいでしょう

顔料や染料はどこで購入できる?

顔料や染料は
  • ハンドメイド用品店
  • 大きな画材屋
  • 資材メーカーのネット通販
などで購入できます。

100均にもカラージェルワックスが販売されていますが、品質にはやや疑問が残ります。

本格的な仕上がりにしたい方は、プロや業者も使う専門性の高いものがおすすめです。

キャンドルを着色するコツとは?

ここからはキャンドルを着色するコツをご紹介します。

ポイントを3つに分けたので、一つずつチェックしていきましょう。

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少量ずつ入れる

キャンドルの着色は、基本的に1度濃くしたものは元に戻せません。そのため、少量ずつ入れていくようにしましょう。

このとき、「少量」というのは
  • フレーク状、固形状のものは1ピースごとに入れる
  • 液体状のものは竹串の先に少しだけつけ手入れる
以上の程度です。
フレークの粒が大きい場合は、カッターなどで削ります。

一気に入れると色味の調節ができないので、濃い色を表現したい場合にも慎重に少しずつ入れることを徹底してくださいね。

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色をしっかり溶かす

次に色をしっかり溶かすことです。

色がまだらになったり色ムラができるのを防ぐにはしっかりワックスに着色料を溶かしておきましょう。

かき混ぜるときは気泡ができないよう、静かにゆっくりと行います。

また、溶かすためにワックスの温度を上げるのはNG。
高温で着色すると、色が変色してしまいます。

ワックスを溶かす温度は高くなくても、顔料や染料を少しずつ入れるだけできちんと溶けます。

温度計で測りながら適温を保ち、着色していきましょう。

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色味を確認する、色見本を事前に作っておく

キャンドルの着色で気になるのが、「入れてみるとどんな色になるのかわからない」という点です。

着色の際には色付けしたら都度鍋を側面に傾け、どの程度色が付いているかを確認すると安心です。
また、着色料は混ぜてオリジナルの色を作れます。

混色の場合は色見本を事前に作っておくと迷わないので、一度試してみるとよいでしょう。

着色したキャンドルのおしゃれなデザイン例

着色したキャンドルのデザイン例を3つ集めました。
キャンドル作りの参考にチェックしてみましょう。

流れるようなマーブルキャンドル

流れるような奥行き感のある模様が特徴的な、キューブキャンドル。

落ち着いたトーンの色味とスクエアのフォルムがアクセントになり、大人っぽいシックなインテリアとしても活用できます。

色を重ねたオーバーグレイズキャンドル

ふわっとした優しげなパステルカラーのキャンドル。

色は重なるようなマーブル模様になっていて、インテリアとしてもおしゃれな雰囲気を演出します。

こちらのキャンドルは円錐状になっていて、火をともすと形が変化するのも見て楽しめます。

奥行きマーブルのミルキーウェイキャンドル

幻想的な雰囲気の天の川をイメージしたマーブルキャンドル。

ワックスにはラメも入っていて、より特徴的なビジュアルが楽しめます。

見た目もおしゃれなキャンドルですが、見て癒されるのも嬉しいポイントです。

お部屋だけでなくバスタイムのリラックスアイテムとしても活用できそうですね。

着色キャンドルで作る「マーブルキャンドル」の制作方法

着色キャンドルはそれだけでも十分オリジナリティが出る作品ですが、アレンジ方法として色が絶妙にまざったマーブル模様の「マーブルキャンドル」があります。

そのやり方を次はチェックしていきましょう。

2つの着色したワックスを作る

ワックスもしくはろうを溶かし、着色料を入れて着色ワックスを作ります。

マーブル模様を作るため2色ぶん用意しますが、固まるのが早いので2色一緒のタイミングで溶かしましょう。

2色の着色したワックスを型へ入れる

次に、着色ワックスを型に入れます。

通常のキャンドル作りと同様に、芯をセットしたうえで流し入れましょう。

このとき、仕上がりをイメージしながら1色ずついれます。2色目を入れるのは1色目が完全に固まる前。

「割りばしでつまめる程度にどろどろした状態」のときに、2色目を容器の側面に向かってランダムに注ぎ入れましょう。

側面で2色の着色ワックスが混ざると、キャンドルの表面にマーブル模様が見えるようになります。

 yu/am.「- 紙コップで作る marble & mini candle

ワックスが固まるのを待つ

2色のワックスが配置できたら、溶かした無色のワックスもしくはろうを入れて時間を置いて固めます。

完全に固まったら芯の長さを調節して完成です。

 iroha candle「マーブルキャンドルの作り方

キャンドルの着色、最初は「学ぶ」のもおすすめ

ご紹介したキャンドルの着色は、独学や動画で学んだ方法でもやってみることはできます。

しかし、色の入れ方、混ぜる割合や着色キャンドルを使ったアレンジ方法は初心者さんだと少し難しいもの。ここで失敗してキャンドル作りを諦める方もいます。

キャンドルの着色は何度かやるとコツが掴めますが、最初は「学ぶ」と本格的なキャンドル作りが楽しめます。

学ぶ方法はキャンドル教室や書籍など方法はさまざまありますが、自宅で自分のペースで学べるキャンドルのオンライン講座もおすすめです。

自分に合うキャンドルの作り方を身につけて、キャンドル作りを趣味のひとつとして楽しんでみてくださいね。

キャンドルの着色は「少しずつ」がポイント

ご紹介したように、キャンドルの着色は「慎重に少しずつ」がポイントです。

着色するとよりオリジナリティを出せるキャンドル作りですが、着色の段階でつまづいたら今一度正しい手順を確認してくださいね。

より本格的にキャンドル作りを楽しみたい方は、オンラインキャンドル講座もおすすめです。

キャンドルは気軽に長く楽しめるハンドメイドなので、ぜひ挑戦してみてください。

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