はじめてのカービングナイフ

二宮真由美 下の子供が小学生になったころ、
少し自分の時間ができたことで始めたカービング。
集中できる心地よさ、
出来上がった時の達成感、
あっという間にカービングの虜になりました。

カービングを習い始めた頃は、
習った作品を自宅で彫ってはプレゼントしまくっていました。
その頃、小学生だった子供たちが、お友達の誕生会に呼ばれた時には、
必ずスイカやメロンのカービングバスケットを差し入れ、
○○ママはすごい！と、少し名が知れ渡っていました。
今思い返すとなんだか恥ずかしい作品なのですが、
プレゼントした方々は皆、とても喜んでくださり、
私にとって、とても大きなやりがいとなっていました。

そのうちに、そんな方々から教えてほしいと頼まれて、
ママ友に教え始めたのが講師活動のきっかけです。

趣味で始めたカービングですが、
人に喜んでもらえる嬉しさを知り、
人に教える喜びを知りました。

それからもカービングを通してたくさんの人達に出会い、
交流を深めてきました。
カービングがあると、初対面の人との会話もはずみます。
「え？これ石鹸でできているの？」
「え？スイカを彫ったの？」
「どうやって？」
「どれくらいの時間がかかるの？」
カービングは人と人をつないでくれるのです。

自宅教室をはじめ、外部の講習会、
オーダー制作、イベントでのデモンストレーションや展示、等、
これまでカービングに関する活動を広げてきました。
そのすべての経験が、
人とつながれるカービングの価値を感じさせてくれています。

自分だけが楽しい趣味にとどまらず、
周りにいる人たちに驚きと感動を伝えられる素敵なカービングを、
たくさんの人に伝えたいと日々活動中です。