売れる手書きポップの「道具選び」完全ガイド|ペン・紙の選び方から保管方法まで解説
2025/09/17
手書きPOPは、商品の魅力を短時間でお客様に伝えられる優れた販促ツールです。しかし、どのペンや紙を使えば見やすく、効果的なPOPになるのか、道具選びで迷う方は少なくありません。
この記事では、初心者でもセンスに頼らず売れるポップを作るための道具選びを丁寧に解説します。
ペンの種類や太さ、紙のサイズや質感、色選びのポイント、さらに保管方法まで幅広く紹介。手書きポップ作りの参考にしてください。
この記事では、初心者でもセンスに頼らず売れるポップを作るための道具選びを丁寧に解説します。
ペンの種類や太さ、紙のサイズや質感、色選びのポイント、さらに保管方法まで幅広く紹介。手書きポップ作りの参考にしてください。
目次
■手書きポップは「道具の選び方」が効果に直結する

手書きポップは使うペンや紙によって伝わり方が大きく変わり、売上にも影響を与えます。ペンの種類や太さ、紙のサイズや質感を工夫すれば、文字やイラストの視認性が上がり、商品の魅力をより短時間で伝えられます。
ポップにおける「道具選び」は、ただの準備ではなく売れる仕組みを支える大切な要素なのです。
■売れるポップを書くためのペンの選び方

手書きポップで売上アップを目指すなら、ペン選びはとても重要です。
ここでは、ペンの種類ごとに特徴を解説します。用途や設置場所に合わせた使い分けのコツを知れば、文字もイラストも見やすく、魅力的なポップ作りができます。
ここでは、ペンの種類ごとに特徴を解説します。用途や設置場所に合わせた使い分けのコツを知れば、文字もイラストも見やすく、魅力的なポップ作りができます。
【1】油性マーカー|屋外でも色あせしにくく、長期掲示向き

手書きポップに欠かせない道具のひとつが「油性マーカー」です。油性ならではの耐水性・耐光性、にじみにくさが強みです。
雨や直射日光の下でも文字や色が長持ちするため、屋外マルシェや青果売場、移動販売車など、外での販売シーンに特に適しています。色あせにくいので、長期の掲示にも安心です。
雨や直射日光の下でも文字や色が長持ちするため、屋外マルシェや青果売場、移動販売車など、外での販売シーンに特に適しています。色あせにくいので、長期の掲示にも安心です。
一方で、カラーバリエーションが少なめで、デザインの幅を出しにくい特徴も。また、書き損じをしてしまった場合は修正が難しく、紙を新しくする必要が出てきます。
「しっかり読めるポップを長持ちさせたい」という場面では、油性マーカーは頼れる味方と言えるでしょう。
【2】水性マーカー|色数豊富でデザイン性の高いポップに向く

手書きPOP用として人気の「水性マーカー」は、発色の良いペンが多く色数が豊富な点が大きな魅力です。
一方で、水濡れや湿気に弱く、屋外や湿度の高い場所での使用には注意が必要です。書いた後にしっかり乾かさないと、文字やイラストがにじむことがあります。
室内の掲示や短期的に使用するポップ、色鮮やかに見せたい部分などで活躍しますので、設置場所や環境に応じて油性マーカーと使い分けるとよいでしょう。
【3】筆ペンタイプ|和風や高級感のあるPOPに最適

手書きポップにおいて筆ペンは、和風の印象や高級感を演出したいときに特に向いています。柔らかく味のある文字が描けるため、和菓子や茶葉、こだわりの食品など、上質さや温かみを伝えたい商品のポップにぴったりです。
一方、太さや線の強弱のコントロールには慣れが必要で、初めて使う方は最初は少し練習が必要です。また、細かい文字よりも見出しや大きめの文字で力を発揮します。
使いこなせば筆ペン独特の温かみや味わいを活かして、見る人の印象に残る手書きPOPを作ることができます。商品ジャンルや演出したい雰囲気に応じて取り入れると、売場での目立ち方が格段にアップします。
【4】チョークマーカー|黒板ポップで繰り返し使える便利なペン

黒板やボードを使ったポップの場合には、チョークマーカーが便利です。インクは乾くと鮮やかに発色し、書き直しも簡単なので、メニューやセール情報を頻繁に更新したいカフェや雑貨店に最適です。
文字やイラストも滑らかに描けるので、デザイン性の高いボードポップも可能です。
水や湿気に弱く、消えやすいため、屋外や長期間掲示する場合には注意が必要です。
ペン選びは「太さ」も大事なポイント
ここまでペンの種類を紹介してきましたが、ペンの太さをどう選ぶかによっても、視線の流れと可読性が大きく変わります。
基本の考え方は、「一番目立たせたい文字を太く、補足は細く」です。目安として、見出しが5〜8mm、サブ見出しは2〜4mm、説明文は1mm以下のバランスで使い分けると、視認性が上がり全体が読みやすくなります。太さ選びの参考にしてみてください。
■手書きポップの効果を生む、紙選びのポイント

手書きポップの印象や見やすさは、「どの紙に書くか」によっても大きく変わります。
ここでは、選ぶサイズ、紙の色、紙質ごとの特徴を解説します。それぞれの違いを理解して、商品や売場にぴったりのポップ作りに役立ててください。
ここでは、選ぶサイズ、紙の色、紙質ごとの特徴を解説します。それぞれの違いを理解して、商品や売場にぴったりのポップ作りに役立ててください。
【1】紙のサイズの選び方

・情報量をしっかり伝えるなら「A4・B5サイズ」
A4・A5サイズは、手書きPOPでよく使われる紙サイズです。A4はセール告知や店頭ポスターに最適で、遠目からでも目立ち、情報量をしっかり伝えられます。
一方、A5はA4に比べてコンパクトで置きやすく、ちょっとした案内や価格表示に便利です。
一方、A5はA4に比べてコンパクトで置きやすく、ちょっとした案内や価格表示に便利です。
どちらのサイズも、掲示にある程度のスペースが必要になる点だけ注意してください。
・「カードサイズ」は小回りが利く
手書きPOPで使うカードサイズは、値札や短文メッセージにぴったりです。小回りが利き、商品に直接添えられるため、お客様の手元で情報を伝えやすいのが特徴です。
ただし、小さめサイズのため遠目からは見えにくく、店頭での視認性には注意が必要です。
【2】紙の色の選び方

・「白い紙」は幅広いシーンに向いている
手書きポップで使う白い紙は、どんな色のペンでも鮮やかに発色し、文字やイラストが際立つ万能な用紙です。特に価格ポップや汎用の告知に向いており、どんな商品ジャンルにも対応できます。明るく清潔感があり、初めてのポップ作りにもおすすめです。
・「色付き紙」は世界観を演出できる
手書きポップで色のついた紙を使うと、雰囲気や季節感を演出でき、背景色でテーマ感を出すことができます。
例えば、オレンジは元気や食欲、ブルーは涼感や爽やかさ、ピンクは優しさや可愛らしさを演出できます。視認性を高めるには、ペンの色とのコントラストを意識することがポイントです。
例えば、オレンジは元気や食欲、ブルーは涼感や爽やかさ、ピンクは優しさや可愛らしさを演出できます。視認性を高めるには、ペンの色とのコントラストを意識することがポイントです。
【3】紙質の選び方

・上質感を出すなら「コート紙」がおすすめ
コート紙は光沢があり、高級感を演出できる用紙です。発色が鮮やかで文字やイラストが映え、描きやすいのが特徴です。
特に高級食品やスイーツ、ギフト商品など、上質さを伝えたいポップに向いており、店舗の雰囲気に合わせて効果的に使用できます。
特に高級食品やスイーツ、ギフト商品など、上質さを伝えたいポップに向いており、店舗の雰囲気に合わせて効果的に使用できます。
・「厚紙」は丈夫で耐久性に優れている
厚紙は丈夫でしっかりとした質感があり、型崩れしにくいのが特徴です。
自立させて置くスタンドポップや、繰り返し使用する値札・案内ポップに向いています。重量感があるため、高級感を演出しつつ長期間使える点も魅力です。ただし、表面がザラザラしているため、水性インクで描こうとすると滲んだり毛羽立ちが起きやすいという注意点もあります。
自立させて置くスタンドポップや、繰り返し使用する値札・案内ポップに向いています。重量感があるため、高級感を演出しつつ長期間使える点も魅力です。ただし、表面がザラザラしているため、水性インクで描こうとすると滲んだり毛羽立ちが起きやすいという注意点もあります。
・ナチュラルな風合いを出すなら「クラフト紙」を選ぼう
クラフト紙は、素朴でナチュラルな質感が魅力です。インクの発色は控えめですが、温かみや自然な雰囲気を演出できます。
雑貨店や自然派食品店など、ナチュラルな世界観を大切にしたい店舗のポップに向いており、手作り感のあるメッセージを伝えるのに最適です。
雑貨店や自然派食品店など、ナチュラルな世界観を大切にしたい店舗のポップに向いており、手作り感のあるメッセージを伝えるのに最適です。
■シーン別に「手書きポップ道具のおすすめ」を紹介

ポップ作りに必要な道具は、業種や設置場所など「活用シーン」によりベストな組み合わせが変わります。
ここでは、【1】飲食店【2】雑貨&アパレル【3】イベント&マルシェ、3シーンそれぞれの「おすすめの道具セット例」をご紹介します。
ここでは、【1】飲食店【2】雑貨&アパレル【3】イベント&マルシェ、3シーンそれぞれの「おすすめの道具セット例」をご紹介します。
【1】飲食店なら「油性ペン+コート紙」がおすすめ!
飲食店でポップを掲示する場合、水や油に強い「油性ペン+コート紙」がおすすめです。透明シートやクリアカバーで保護をしたり、耐水ステッカーやラベルシールなどで部分的な補強を加えるとポップの劣化を防げるので、長期使用が期待できます。
【2】雑貨・アパレル店なら「カラフル水性ペン」で華やかに
商品の世界観に合わせてカラフルな水性ペンを使うのがおすすめです。紙は色つきのものやクラフト紙ならデザイン性が高まります。さらにスタンプやシールを加えると季節感やテーマを手軽に演出できるので、ぜひ試してみてください。
【3】イベント・マルシェなら「A4サイズの色紙」でアピールを
出展者が多いイベントやマルシェでポップを使うなら、遠くからでも目を引くA4サイズ&ビビッドカラーの色紙を使うと効果的です。屋外出展の場合は「油性マーカー」で耐水性や耐光性を維持させましょう。
■道具を長持ちさせる保管方法を紹介

【1】ペンの保管方法
ペンの使用後はすぐにキャップを閉め、空気に触れさせないことで乾燥を防ぎましょう。直射日光や高温多湿はペン先の変形やインクの劣化につながるので、涼しい場所で保管してください。
油性マーカーは縦置きすると液漏れを防げます。水性マーカーは横置きにすることでインクの偏りを防げます。
書きにくさを感じた時には、ペン先のインクや埃を柔らかい布で軽く拭き取ってみてください。
【2】紙の保管方法
紙は湿気で反ったりインクがにじむ原因になるため、乾燥した場所で保管します。乾燥剤と一緒に袋へ入れて保管しておくと安心です。
また、色紙や印刷紙は紫外線で変色する可能性もあるので、日光の当たらない場所に置きましょう。
使用前に軽く重しを置いておくと、平らな状態でポップ作りに取りかかれます。
■もっと上達したい方へ|実践で学べる「手書きPOP入門コース」

ここまで手書きポップの基本道具の選び方についてお届けしてきました。「もっとじっくり学んで、自分のポップを磨きたい」と思った方もいるのではないでしょうか?
そんな方に向けて、FANTIST編集部が自信を持っておすすめするのが、手書きPOP講座です。
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この講座は、現場で実際に販促効果を上げてきた手書きポップのプロが、初心者にもわかるようにノウハウを丁寧に解説しています。
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- センス不要!すぐに現場で使える内容
■最適な道具選びで「売れる手書きポップ」を作ろう

手書きポップは、道具選びひとつで見やすさや印象が大きく変わります。ペンは用途や設置場所に合わせて耐水性や発色を選び、紙はサイズや色・質感で商品イメージを演出しましょう。
さらに、ペンや紙の保管・メンテナンスを工夫すれば、長く使えて作業効率も上がります。道具の特徴を理解して、売れるポップ作りに役立ててください。
ポップの書き方や装飾方法について学びたい方は、FANTISTの手書きPOP講座で体系的に学ぶのもおすすめです。初心者の方も基本のコツさえ押さえれば、販促効果が高い「売れるポップ」を作れますよ。