初心者でも書ける「売れる手書きポップ」デザインの基本|効果的なレイアウトやNG例も紹介
2025/08/19
店頭やイベントで、お客様の足を止める力を持つ「手書きポップ」。しかし、「デザインが苦手でうまく書けない」「センスがないから無理」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、売れるポップづくりに必要なのは特別なセンスではなく、基本のコツなんです。
実は、売れるポップづくりに必要なのは特別なセンスではなく、基本のコツなんです。
本記事では、FANTIST編集部が「売れる手書きポップ」のデザインの基本をわかりやすく解説、やりがちなNG例もあわせてご紹介します。
センスに頼らず販促効果が高い手書きポップを作りたい方はぜひ参考にしてみてください。
センスに頼らず販促効果が高い手書きポップを作りたい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
■初心者でも真似できる!手書きポップデザイン基本5つ

手書きポップで大切なのは、センスよりもコツをおさえることです。基本の書き方に沿って書くことで、初心者でも「売れるポップ」を作ることができます。
今回は、手書きポップのデザインの5つの基本を解説します。小売店やマルシェ、サロン、イベント出展など、手書きポップを販促に活かしたい方は取り入れてみてください。
【基本①】文字にメリハリをつける(大きさ・太さ)
まず意識したいのは、目立たせたい言葉を大きく・太く書くことです。商品名や値段、キャッチコピーなどを目立たせることで、パッと見た時の印象が大きく変わります。
たとえば、「今だけ」や「限定」は太字・大サイズで、説明文は細めの文字にするなど、文字の強弱をつけるだけでグッと見やすくなります。
【基本②】色は「3色以内」におさえる
ポップを目立たせるためにカラフルにしたくなる気持ちはわかりますが、色を使いすぎるとごちゃついて見える上、伝えたいことが伝わらなくなる原因に。
「ベースカラー(黒・茶)」「アクセントカラー(赤・青)」「強調用の差し色(黄色など)」など、役割を意識して色を使い分けると、まとまりのあるポップに仕上がります。
「ベースカラー(黒・茶)」「アクセントカラー(赤・青)」「強調用の差し色(黄色など)」など、役割を意識して色を使い分けると、まとまりのあるポップに仕上がります。
初心者はまずは、「ベースカラー+1カラー」の2色から始めて、慣れてきたら増やしてみるのがおすすめです。
【基本③】吹き出し・矢印で視線を誘導する
お客様の目線を自然に動かすには、吹き出しや矢印などの“視線誘導アイテム”が有効的です。
キャッチコピー→矢印→値段のように、読んでほしい順番に沿って要素を配置すると、見た人の視線の流れがスムーズになり、読みやすさが格段にアップします。
【基本④】余白を残して情報をしぼる
手書きポップでよくあるミスに、「伝えたいことが多すぎて、ぎっしり文字だらけ…」ということがありますが、思い切って余白を残すことで、見やすく・伝わりやすいポップになります。
一番伝えたいのは「お得感」なのか「おすすめポイント」なのか、事前に整理してから書くのがコツです。
【基本⑤】字が下手でもOK!ポイントは「丁寧に書く」こと
「字がうまくないから手書きPOPは苦手…」という方もいるかもしれませんが、手書きポップで大切なのはうまく書くことよりも丁寧に書くことです。
丁寧にゆっくり書くだけで、手書き文字に温かみが生まれ、伝わりやすさが増します。お客様も「人の手で書かれた温かさ」に好感を持ちやすく、販促効果にもつながります。
■よくある失敗から学ぶ、手書きポップデザインのNG例5つ

「手書きポップを書いてみたけど、なんだかパッとしない…」そんなときは、初心者にありがちなNGパターンに陥っているかもしれません。
ここでは、FANTIST編集部が5つのNG例をピックアップし、それぞれの改善ポイントもあわせてご紹介していきます。
【NG例①】情報を詰め込みすぎてごちゃごちゃしている
あれもこれも伝えたくて、1枚のポップに情報を詰め込みすぎると、読み手には逆効果になってしまいます。
そんなときは 「1ポップ=1メッセージ」を意識しましょう。ポイントをしぼることで伝わりやすいポップになります。
そんなときは 「1ポップ=1メッセージ」を意識しましょう。ポイントをしぼることで伝わりやすいポップになります。
【NG例②】文字が小さくて見えない
店頭で立ち止まってポップを読んでもらうには、遠くからでも目に入るサイズ感が大切です。 文字の大きさや配置を見直し、特に強調したい言葉は大きく・太く書きましょう。
【NG例③】商品名だけで終わっている
手書きポップに商品名だけを書いても、その商品が「なぜ」「どのように」おすすめなのかが伝わりません。 「〇〇におすすめ!」「今だけ〇円引き!」など、ベネフィットや魅力を一言添えることで販促力がアップします。
【NG例④】色を使いすぎてポイントが伝わらない
手書きポップに色を多用しすぎると、伝えたい内容が埋もれてしまい、かえって伝わりにくくなることがあります。 初心者はまずは、「1色(黒または白)+1カラー」の2トーンから始め、慣れてきたら色ごとに「役割を決めて」2〜3色に増やすのがおすすめです。
【NG例⑤】ポップを貼りすぎて効果が薄まっている
手書きポップをいくつも貼りすぎてしまうと、お客様はどこに注目したらよいかわからなくなってしまいます。売れ筋商品やおすすめ品、季節のイチオシなど、「今伝えたい商品」にピンポイントで活用すると効果的です。
■レイアウトが決め手!見やすく伝わる配置のコツ

手書きポップで販促効果を高めるには、文字やイラストの配置(レイアウト)がとても重要です。
どんなにかわいいイラストや魅力的なキャッチコピーでも、見た人の目が迷うレイアウトでは伝わりにくくなってしまいます。
どんなにかわいいイラストや魅力的なキャッチコピーでも、見た人の目が迷うレイアウトでは伝わりにくくなってしまいます。
【1】視線誘導型レイアウトを活用しよう
見た人の目の動きを意識して文字やイラストを配置するレイアウトを「視線誘導型レイアウト」と呼びます。例えば「Z型」や「V字型」、「階段型」、「三角構成」など、視線の流れを意識した配置にすることで、自然に重要な情報へ目を向けてもらえます。

商品名や価格、セール情報など、伝えたいポイントを視線の「ゴール」に置くと、手書きポップの効果がぐっと高まります。初心者でも、文字やイラストを順番に配置するだけで簡単に取り入れられます。
【2】矢印・囲み・余白を活用しよう
視線誘導をさらに強化するには、矢印や囲み、余白の使い方の工夫が有効的です。矢印は目線の動きを意識してポイントへ誘導でき、囲みは注目してほしい情報を強調できます。
また余白を適度に空けることで、文字やイラストが詰まりすぎず、見やすく整った印象になります。
また余白を適度に空けることで、文字やイラストが詰まりすぎず、見やすく整った印象になります。

これらを組み合わせることで、初心者でも手書きポップが見やすく、伝わるデザインに仕上がります。
■イラストが苦手でも大丈夫!簡単&かわいい「手書きポップイラスト」アイデア
手書きポップにおけるイラストは、文字だけでは伝わりにくい情報や雰囲気を一瞬で補ってくれる存在です。主役である文字や商品情報を邪魔しないよう、余白や色数、全体のバランスを意識して、取り入れてみましょう。
<初心者でも描ける4つの簡単イラスト>
1. 星(スター)
星は「輝き」「特別感」「注目」を象徴するモチーフです。価格や新商品タグの近くに添えると、見る人の視線を自然に集めることができます。あまり多用せず、要所に1〜2個置くことで「ここを見てほしい」というメッセージがより鮮明になります。
2.ハート
ハートは「愛情」「おすすめ」「ギフト感」を直感的に伝えるシンボルなので、贈り物や自分へのご褒美向けの商品、SNS映えを狙ったアイテムにぴったりです。あえて小さめに書いてワンポイントで使うと、かわいさと読みやすさのバランスが取れます。
3.吹き出し
吹き出しを手書きポップに用いると、商品の魅力や売り手からのひと言を強調させることができます。セール情報や「今だけ」のような時限メッセージに使うのも効果的です。丸みのある吹き出しは親しみやすさを、角ばった形やトゲのある形は緊急感やインパクトを表現できます。
4.チェックマーク
「信頼感」「確認済み」「推奨」を表すチェックマークは、メリットや特徴を箇条書きする際、行頭に置くと見やすく整理された印象になります。特に緑や青のチェックは安心感があり、品質や機能を強調するのに向いています。情報の取捨選択がしやすくなるため、3点前後に絞って使うのがおすすめです。

<商品ジャンル別おすすめイラスト例>
1.フード商品におすすめなイラスト
フード系の商品には、食欲をそそるモチーフがぴったりです。パンやドーナツ、フルーツなどのイラストは、丸みを意識して描くと初心者でも簡単にかわいく仕上がります。
2.美容商品におすすめなイラスト
美容系の商品には、清潔感や華やかさを意識したイラストがおすすめです。化粧品ならリップやマスカラ、ハンドクリームなら手元や花のモチーフが初心者向きです。淡い色合いで彩ると柔らかく親しみやすい雰囲気になり、見る人に安心感を与えます。
3.雑貨商品におすすめなイラスト
雑貨系の商品には、かわいらしさや使いやすさをイメージできるモチーフが効果的です。文房具や小物、バッグなどは、形を簡単にアレンジして描くと手書きポップでも魅力的に見せられます。初心者は細かい部分にこだわらず、全体のシルエットを意識するだけでOKです。

■もっと上達したい方へ|実践で学べる「手書きPOP講座」

ここまで、手書きポップデザインの基本や実践アイデアを紹介してきました。「これなら自分でもできそう!」と感じた方もいれば、「もっとじっくり学んで、自分のPOPを磨きたい」と思った方もいるのではないでしょうか?
もっとじっくり学びたい方に向けて、FANTIST編集部が自信を持っておすすめするのが、「売れる!たった2色で始める手書きPOP実践コース」です。
この講座は、現場で実際に販促効果を上げてきた手書きポップのプロが、初心者にもわかるようにノウハウを丁寧に解説しています。
この講座は、現場で実際に販促効果を上げてきた手書きポップのプロが、初心者にもわかるようにノウハウを丁寧に解説しています。
- テンプレート付きでマネしやすい
- 講師の書き方が動画で見られるからわかりやすい
- センス不要!すぐに現場で使える内容
受講者の声(A様)
ハンドメイドマルシェに出店する事もあって独学で書いたPOPを書いてましたが、中途半端だなあと思ったので受講を決意しました。プロから学ぶとわからなかった事も教えていただけたので受講して良かったなあと思います。
受講者の声(B様)
とても楽しく勉強させて頂きました!キャッチコピーや補足文章は、コマーシャルやポスターなどで見ているようで、いざ書こうと思ってもどう書いていいのか分からず難しいです。今回、講座を受けて本当に良かったです。これからは、アンテナを高くいろいろと見て勉強して行きます。
■「売れる手書きポップ」にセンスは不要!

手書きポップはセンスに頼るのではなく、コツをおさえて「いかに伝えるか」と工夫することが大切です。
文字の大きさや色、レイアウト、イラストの配置を意識することで誰でも見やすく伝わるポップに改善できます。迷ったときは「誰に向けて」「何を伝えたいのか」を明確にしましょう。
文字の大きさや色、レイアウト、イラストの配置を意識することで誰でも見やすく伝わるポップに改善できます。迷ったときは「誰に向けて」「何を伝えたいのか」を明確にしましょう。
本格的に学びたい方は、FANTISTの手書きPOP講座で体系的に学ぶのもおすすめです。基本のコツさえ押さえれば、初心者でも販促効果が高い、「売れるポップ」作りができますよ。