初心者必見!ディップアート基本の作り方から応用知識まで徹底解説

2023/09/26
ヘアアクセサリーやピアス、インテリアにと、近年注目されている「ディップアート」。 
 
アメリカ発祥のため、「アメリカンフラワー」とも呼ばれています。 
 
繊細なガラスのような花びらがキラキラと輝くディップアートに、思わず魅了されてしまうでしょう。 
 
本記事では、「ディップアートって綺麗だけど難しそう・・・私にもできるかな?」という方のために、ディップアートの基本から解説しています。 
 
初心者さんでも始めやすいディップアートの作り方や材料、少しステップアップした応用編を始め、初心者さんが陥りやすい失敗から対処法まで紹介! 
 
ぜひ最後まで読んで、魅力あふれるディップアートを堪能してくださいね。

こんなことがわかります

  • ディップアートの魅力
  • ディップアートに必要な材料と作り方
  • 初心者さんが陥りやすい失敗と対処法

こんな方におすすめ

  • ディップアートに興味がある方
  • ディップアートに挑戦してみたい方
  • 基本的な材料や作り方が知りたい方

ディップアートとは?その魅力は?

ワイヤーで造形した花びらや葉などを、ディップ液に浸して制作するディップアート。

本物とも造花とも違う、ガラスのような輝きと繊細さを持った美しい作品です。

ワイヤーの太さやディップ液の色を変えることで、花の種類や大きさ、カラーなどをカスタマイズでき自分の理想の作品が制作できます。

ディップアートの魅力には、次のようなものがあります。
  • いつまでも色褪せない
  • 用途が多彩
  • 初心者さんでも始めやすい
【いつまでも色褪せない】
ディップアートは、生花や造花とは異なり劣化することがないため、いつまでもキラキラとした輝きを保つことができます。

制作から時が経ち、だんだんと色褪せてしまうのは寂しいもの。ディップアートは、綺麗なきらめきのまま飾ったり使ったりできます。

【用途が多彩】
「アメリカンフラワー」と呼ばれているだけあって、ディップアート作品は花をモチーフにしたものが多いですが、花だけではなく動物や野菜、果物など、さまざまなモチーフを表現できます。

用途はインテリアだけではなく、近年は、ピアスやイヤリング、ブローチを始めとするアクセサリーや、ヘアクリップやバレッタなどのヘアアクセサリーなど幅広い作品を作ることが可能です。

【初心者さんでも始めやすい】
材料や道具を、全てディップアート専用のものを使用しようと思うと準備が大変ですが、中には代用できるものも多くあるので、初心者さんが始めるのにハードルの低い手芸だと言えます。

また、ディップアートは手順が比較的簡単なので、初心者さんでも美しい作品を作り出すことができますよ。

完成品の美しさは次の作品作りの活力にもなるので、楽しく続けられるでしょう。

turtle「緻密で繊細な輝くお花!初めてのアメリカンフラワー講座

ディップアートとレジンアートとの違い

ディップアートもレジンアートレジンは、どちらもキラキラとした透明感のある輝きがありますよね。

しかし、両者は全くの別物です。

ディップアートは、30分から1時間程度で固まるディップ液という液体を使用するのに対し、
レジンアートは固まるのに数日かかるエポキシレジンや、UV-LEDライトを用いて数分で固まるUVレジンを使用します。

ディップアートとレジンアートは、作品の雰囲気が似ていると感じる方もいるかもしれませんが、使用している材料も制作できる作品も違うので注意してくださいね。

turtle「緻密で繊細な輝くお花!初めてのアメリカンフラワー講座

ディップアート|必要な道具や材料

ディップアート制作に必要な、道具や材料を紹介します。

道具

ディップアートで使用する道具は次の通りです。
  • ゲージパイプ
  • 万力
  • ヤットコ
  • つまようじ
  • 紙コップ
  • 発砲スチロールやスポンジ
ゲージパイプは、ワイヤーを花びらの形に成形するためのディップアート用品ですが、ホームセンターなどで見かけるアルミパイプでも代用可能です。

サイズが合えば、ボールペンやマジックの持ち手部分でも作成できます。

万力は、パイプを固定するためにあると大変便利です。

材料

ディップアートで使用する材料は以下の通りです。
  • ワイヤー
  • ディップ液
  • うすめ液
  • ストレンスナー水性(強度を高める)
  • フローラルテープ(茎用)
  • モール(作品に応じて使用)
ワイヤーの太さは、制作する作品の種類や大きさによって適したものを選びましょう。

ディップ液には、燃えやすい有機溶剤が使用されています。
火気厳禁なので、作業場所には十分注意して制作してください。

また、溶剤の蒸気が密閉空間にこもらないように、換気扇を回した窓を開けて扇風機を回したりなどして十分に換気した場所で行いましょう。

maaaaasan「好みの色味で仕上げる!ディップフラワーアクセサリー講座

ディップアート|作り方の手順

本章では、五弁花の作り方を紹介します。

五弁花は、花びらをいくつも作って束ねる方法ではなく、1本のワイヤーで一気に1輪(5弁の花びら)を制作する作り方です。

1.ワイヤーを約30cmの長さに切る
2.ゲージパイプを万力(工具)に固定する(万力がない方は手でゲージパイプを持つ)
3.ゲージパイプ(もしくはボールペンの持ち手部分)にワイヤーを巻く
4.ワイヤーを1巻きしたら、少し引っ張りながら根元で交差ししっかり2回ねじる
5.3〜4を残り4回繰り返す(ゲージパイプの上から下へ巻いていく)
6.ワイヤーをゲージパイプからゆっくり外す(花びらの形が崩れないように注意!)
7.一直線になっている、各花びらの根元部分(ねじれた部分)をヤットコで持ちめしべのように丸くする
8.万力につまようじを固定し、7で成形しためしべの丸部分をつまようじに差し込む
9.5で最後に捻ったワイヤーを、1番目と2番目の花びらの間に1回巻きつけぐっと引っ張る
10.余った2本のワイヤーを根元で捻って固定する
11.花びらを1枚ずつ丁寧に成形したら、ワイヤー部分の完成!
12.ワイヤーでできた花びらを、ディップ液にしっかりくぐらせる
13.発泡スチロールなどにワイヤーを刺し、1時間程度乾燥させる
14.ディップ液が完全に乾いたら、五弁花のディップアートの完成!

ワイヤーは柔らかく、強い力で成形するとすぐに形が崩れてしまいます。

力加減が慣れないうちは、ゆっくりと丁寧に作業しましょう。

ディップアート|応用知識

ディップ液の正しい知識とアレンジ方法を知っていると、視野がぐっと広がります。

応用編になりますが、制作できる作品の種類が大幅に増えるのでぜひ知識として持っておきましょう。

turtle「緻密で繊細な輝くお花!初めてのアメリカンフラワー講座

ディップ液の選び方・使い方

ディップアートを行う上で欠かせないディップ液。
本章では、ディップ液の選び方と使い方を解説します。

【ディップ液の選び方】
ディップ液には、透明色と不透明色の2種類があります。

不透明色は、白色やパール色が沈殿しているので、底からしっかり混ぜてから使用しますが、あえて混ぜずにディップ液の上澄み部分にディップして透明性を楽しむ使い方もできますよ。

また、色と色とを混ぜる時にクリア液も一緒に混ぜて色の調合をするので、クリア液は多めに持っておいても良いでしょう。

【ディップ液の使い方】
ディップ液にはさまざまなカラーがありますが、各カラーを混ぜて作りたい色を作ることもできます。

さらに、原色とクリアを混ぜることで少し薄い透明感のある色に仕上げることも可能です。

ディップ液が保管中や使用中に硬くなってしまった際には、「うすめ液」を混ぜながら少量ずつ加えて、液中の泡が消えてから作品制作に使ってください。

アレンジ方法

ディップアートでは、さまざまなモチーフの作品制作が可能ですが、本章では「花」をモチーフにしたディップアートのアレンジ方法を紹介します。

【ブーケ・壁画風】
インテリアや大切な方へのプレゼントにぴったり。
お部屋が一気に華やぐアレンジ方法です。

【生花風】
1輪だけ刺しても、何種類ものお花で立派に飾っても、どちらも画になるディップアート。
花器にぴったりのお花でアレンジしてあげてくださいね。

【リース風】
ミモザのリースやクリスマスをイメージしたリースなど、アレンジは無限大。

ディップアートの他にも、ビーズやドライフラワーなどをあしらって、より華やかに仕上げることもできます。

【ガーランド風】
麻紐と木製のクリップなどで壁に飾ってもとても可愛いです。

turtle「緻密で繊細な輝くお花!初めてのアメリカンフラワー講座

初心者でもOK!自宅で気軽に始められるディップアートのオンライン講座2選

初心者さんでも気軽に始められるディップアートですが、細部までこだわった繊細で豪華な作品を作ろうと思うと、自分の実力を歯がゆく感じることもあるでしょう。

そんな方には、プロから学べるオンライン講座がおすすめです。今回は、おすすめのオンライン講座を2つご紹介します。

初心者さんでも気軽に参加可能な講座で、ディップアートの基礎から汎用的なスキルを教えてもらえます。
道具の使い方から作品制作の工程1つ1つまで動画の中で丁寧に解説してくれるので、何も知らない方でも安心です。

maaaaasan「好みの色味で仕上げる!ディップフラワーアクセサリー講座

ディップアートが学べる「初めてのアメリカンフラワー講座」

この講座では、人気の「チューリップ」「ひまわり」の2種類のディップアートの制作方法を学びます。

同じ作り方でも、色を変えるだけで雰囲気も種類も違う花を作ることができるようになります。キット付きの講座を選べば、専用の道具や材料を探す時間も必要ありません。

自宅にいながら、始めたいタイミングでいつでもレッスンを開始することができます。

「好みの色味で仕上げる」ディップフラワーアクセサリー講座

この講座では、好みの色のマニキュアで花びらを染め上げた、2種類の「ディップフラワーアクセサリー」の制作方法を学びます。

レッスンでは、ワイヤーワークから色付けの方法、レジンでの仕上げまで、ディップフラワーアクセサリーの基礎が丁寧に解説されています。
プロが初心者の頃に独自に考えた、初めてでも失敗しにくい「お花」の作り方を学ぶことができるレッスンです。

上品で繊細なディップアートを作ってみよう

難しそうに見えるディップアートですが、意外と初心者さんでも始めやすそう!と感じてもらえたのではないでしょうか。

作品モチーフの種類や色、大きさまで自由にカスタマイズできるディップアート。
自分で大切に作った作品は、お部屋に置いておくだけで元気がでる存在になってくれることでしょう。

まずは小さい作品から、自分好みのディップアートを作ってみてくださいね。