【まるわかり】初心者さんのための水彩画上達のコツ5つ|必要な道具や基本的な描き方も解説
2025/01/27
「水彩画はどんな道具が必要?」
「描き方のコツを知りたい!」
「透明感のある仕上がりにする方法は?」
透明感と柔らかな色彩が魅力的な水彩画。初心者さんで手軽に挑戦できるアートですが、『最初の一歩』に悩むことも多いですよね。
そこでこの記事では、初めて水彩画に挑戦する初心者さんに向けて、必要な道具や基本的な描き方、さらに失敗を最小限におさえて上達するためのコツをわかりやすく解説します。
また、記事の後半ではプロから学べるオンライン講座もご紹介!
「もっと上手に描けるようになりたい!」という方にぴったりの情報が詰まっています。
この記事が、あなたの水彩画ライフの素敵な1歩になりますように。
こんなことがわかります
- 水彩画に必要な道具や材料
- 基本的な描き方
- 上達するためのコツ
こんな人におすすめ
- 水彩画を初めてみたい方
- 挫折したことがあるが、再挑戦してみたい方
- 本格的に水彩画を学びステップアップしたい方
水彩画の魅力とは?

水彩画の魅力は、なんといってもその透明感とみずみずしさ。
爽やかな色彩や質感が特徴で、色を重ねても下が透けて見える水彩画は、繊細で美しい表現が得意です。
色を重ねることでバリエーション豊かな新しい色を作り出し、他の画法にはない豊富な色展開を楽しめます。
色を重ねることでバリエーション豊かな新しい色を作り出し、他の画法にはない豊富な色展開を楽しめます。
さらに、水の量や絵具の濃さを調整することで、濃淡やにじみ、ぼかしといった表現も自由自在。
これらのテクニックを活用することで、柔らかく優しい印象からダイナミックなタッチまで、多彩な描写を実現させることが可能です。
これらのテクニックを活用することで、柔らかく優しい印象からダイナミックなタッチまで、多彩な描写を実現させることが可能です。
そして、もう1つの魅力は手軽さにあります。筆やパレットは、水でさっと洗うだけで後片付け完了。
手軽に挑戦できて、温かみのある作品は絵葉書やギフトカードなどにもぴったりで、趣味としてたしなむ方が多いのも納得です。
手軽に挑戦できて、温かみのある作品は絵葉書やギフトカードなどにもぴったりで、趣味としてたしなむ方が多いのも納得です。
水彩画の道具・材料

水彩画は、簡単に手に入るもので始めることができます。
以下の道具や材料を準備しましょう。
【水彩画の道具】
・水彩絵具
・水彩筆
・水彩紙
・パレット
・水入れ(筆洗)
・布またはペーパータオル
・鉛筆(HB程度)
・消しゴム
・新聞紙(机を汚したくない場合の保護用)
・水彩絵具
・水彩筆
・水彩紙
・パレット
・水入れ(筆洗)
・布またはペーパータオル
・鉛筆(HB程度)
・消しゴム
・新聞紙(机を汚したくない場合の保護用)
水彩筆は、『丸筆』が基本。流れるような筆運びで、細い線・太い線ともに描くことが可能です。風景画や広い範囲をぬる場合は、『平筆』があると便利。
鉛筆は、HBあたりの濃さを選ぶと、芯の黒い粉で用紙を汚すことを避けられます。
また、消しゴムは普通の消しゴムでも問題ないですが、消しカスがでにくい『練り消しゴム』は特に便利です。微調整や細かい部分の修正にも役立ちます。
水彩画の描き方
水彩画に必要な道具がそろったら、いよいよ水彩画に挑戦してみましょう。
ここでは、初心者さんでも取り組みやすい『水彩画の基本的な描き方』をステップごとに解説します。
【水彩画の描き方】
1.鉛筆で下絵を描く
2.絵具を水で溶いて筆で塗る
3.色を重ねて陰影をつける
4.乾かして完成
1.鉛筆で下絵を描く
2.絵具を水で溶いて筆で塗る
3.色を重ねて陰影をつける
4.乾かして完成
描き方1:鉛筆で下絵を描く
まずは、描きたいものの輪郭や形を鉛筆で描きます。この段階では細かい部分にこだわりすぎず、大まかな形をざっくり捉える程度で大丈夫です。
HB程度の鉛筆を使えば、紙が汚れる心配も少なくなります。
描き方2:絵具を水で溶いて筆で塗る

次に、パレットに少量の水彩絵具を出し、水を加えて濃度を調整します。このとき、水の量を少しずつ変えて、色の濃淡を自分好みの濃さ・質感になるよう調整しましょう。
絵具の準備ができたら、筆で絵具を取り、下絵の上に色を塗り始めます。
人物画など、作品の主役になる場合は先に塗り、背景は後回しにするとバランスが取りやすくなるのでおすすめです。
Atelier Ayaka 野田悦子「【初心者からはじめる】透明水彩で描く!トイプードル・マルチーズ講座」
描き方3:色を重ねて陰影をつける
基本の色を塗り終えたら、次は陰影や立体感を出す工程です。ここでは、以下の4つのポイントに注意しましょう。
【色を重ねる際のポイント】
1.色を重ねる前に乾かす
最初の色が完全に乾いてから次の色を塗ると、色が濁らずきれいな仕上がりになります。あえて滲ませたいときは、乾かす前に次の色を入れましょう。
2.明るくしたい部分には薄い色・暗くした部分には濃い色
薄い色と濃い色をうまく使い分けることで、立体感や奥行きを表現できます。色の重ね方を、何度も練習・失敗と繰り返すことで感覚をつかんでいきましょう。
3.薄い色→濃い色
薄い色から濃い色の順番で塗ると、お互いの色が混ざりやすく自然でバランスの取れた作品に。
4.ぼかしやグラデーションを活用
水で色を薄めたり、ぼかすことで柔らかく滑らかな表現も可能です。
1.色を重ねる前に乾かす
最初の色が完全に乾いてから次の色を塗ると、色が濁らずきれいな仕上がりになります。あえて滲ませたいときは、乾かす前に次の色を入れましょう。
2.明るくしたい部分には薄い色・暗くした部分には濃い色
薄い色と濃い色をうまく使い分けることで、立体感や奥行きを表現できます。色の重ね方を、何度も練習・失敗と繰り返すことで感覚をつかんでいきましょう。
3.薄い色→濃い色
薄い色から濃い色の順番で塗ると、お互いの色が混ざりやすく自然でバランスの取れた作品に。
4.ぼかしやグラデーションを活用
水で色を薄めたり、ぼかすことで柔らかく滑らかな表現も可能です。
描き方4:乾かして完成

全体の色を塗り終えたら、しっかりと乾かしましょう。
水彩画は、乾くことで色が紙に定着します。乾いた後に細部を確認し、必要に応じて修正を加えたら完成です!
Atelier Ayaka 野田悦子「【初心者からはじめる】透明水彩で描く!トイプードル・マルチーズ講座」
Atelier Ayaka 野田悦子「【初心者からはじめる】透明水彩で描く!トイプードル・マルチーズ講座」
上達のコツは5つ
ここまで、水彩画の基本的な描き方について解説しましたが、「どうしたらもっと上手く描けるの?」と思う方も多いはず。
そこで、ここでは水彩画をスキルアップするための5つのコツを紹介します。
【水彩画上達のコツ5つ】
1.とにかく練習する
2.模写やデッサン
3.水加減を意識する
4.色の混ぜ方を学ぶ
5.構図を意識する
1.とにかく練習する
2.模写やデッサン
3.水加減を意識する
4.色の混ぜ方を学ぶ
5.構図を意識する
上達のコツ1:とにかく練習する
水彩画の上達には、何よりも練習量が大切です。
1日1枚でもいいので、絵を描くことを習慣にしましょう。毎日の積み重ねで、滑らかな筆の使い方や絵具の扱いに自然と慣れ、描くことへの自信がついてきます。
上達のコツ2:模写やデッサン

他の作品の模写や、実物のデッサンは、構図や形状、陰影を理解する近道です。
観察力や描写力が高まり、よりリアルな表現ができるようになります。最初は果物や食器など、シンプルな形状のものから挑戦してみましょう。
Atelier Ayaka 野田悦子「【初心者からはじめる】透明水彩で描く!トイプードル・マルチーズ講座」
上達のコツ3:水加減を意識する

水彩画の透明感や柔らかさは、水の量で大きく変わります。
水を多めに使えば軽やかなタッチを、水を少なくすれば鮮やかな発色に。
水分量を調整する感覚を磨くことで、色の滑らかさをコントロールすることができ、より自然にグラデーションやぼかしなど多彩なテクニックを用いた豊かな表現が可能になります。
上達のコツ4:色の混ぜ方を学ぶ

色の混ぜ方を知ることは、水彩画の魅力を引き出すための大変重要なポイントです。
限られた色の絵具しかない場合でも、混色することで『自分好みの色』や『独自の色』など、無限のカラーバリエーションを作り出すことが可能です。
奥行きや立体感を出すための『色の重ね方』も、このステップで身につけていきましょう。
色の混ぜ方をマスターすることで、自分の感性や表現したいイメージに合わせた、豊かな表現ができるようになります。
Atelier Ayaka 野田悦子「【初心者からはじめる】透明水彩で描く!トイプードル・マルチーズ講座」
上達のコツ5:構図を意識する
魅力的な絵を描くためには、構図を意識することが大切です。
主役となる部分を引き立てて魅力的にみせたり、観る人の目を引き、強い印象を与えたりするのが構図の役割です。
簡単なスケッチから始めて、『強調したい部分が目立っているか』『ストーリー性を感じられるか』などを意識しながら、魅力的な構図が描けるよう練習していきましょう。
おすすめのオンラインレッスンを3つ紹介

水彩画は、絵具と筆があればいつでも描き始めることができるため、始めるまでのハードルは低いです。
しかし、自分が納得のいくレベルまで描けるようになりたい、また本格的に描きたいと思うと話は別です。
そこで本章では、初心者さんでも挑戦できる、プロの水彩画作家から学べるオンラインレッスンを紹介します。
いずれのレッスンも、受講期間内はいつでもチャットで質問可能です。中には作品の添削対応をしているレッスンもあるため、途中でつまづいてもそのまま挫折することなく、講師と二人三脚で学習を続けていけるでしょう。
1.『スイーツイラスト』の水彩画講座

レトロで可愛いスイーツを描く講座です。
パレットへの絵の具の出し方から、色見本表の作り方、水彩イラストの基本の描き方を学んでいくので、水彩画を描くのが初めてでも安心。
イラストノートの作り方も教えてもらえるので、思い出を水彩イラストで残してみたい方にもぴったりです。
2.『トイプードル・マルチーズ』の水彩画講座

柔らかく、温かみのある透明水彩で『トイプードル』と『マルチーズ』の描き方を学ぶレッスンです。
画材の選び方から、透明水彩の基礎・下書き・色塗りと作品を完成させるまでの一連の流れはもちろん、色の混ぜ方やぼかし方までわかりやすく学べます。
「愛らしくふんわりとした毛並み」を描く技術を身につけて、大切な愛犬をカタチに残したり、また大切な方へのプレゼントを作ったりしてみませんか?
3.『透明水彩画』講座

『小さいおもちゃかぼちゃ』『黄色い林檎』『ベレー帽』の3作品の描写を通して、水彩画を学びます。
講師が実際に描いている様子を見ながら、混色のコツやぼかし、重ね塗り、たらしこみなどさまざまな技法を学べる、水彩画の初歩にぴったりの講座です。
水彩画は初心者にもぴったり!自由な表現で心を解き放とう

水彩画は、『これが正解』『こうしなければいけない』などといったルールに縛られない、自由なアートです。
自分の気持ちに素直になり、心のままに筆を走らせてみましょう。忙しい日常から少し離れて、夢中で描いているうちに、いつの間にか疲れやストレスが和らいでいる自分に気づくかもしれません。
大切なのは、うまく描こうとするよりも、対象をじっくりと観察して、その魅力を感じ取ること。自然に表現力が磨かれ、満足度の高い作品が仕上がります。
さらにスキルを伸ばしたい方や、水彩画の魅力をもっと深く味わいたい方には、プロのレッスンがおすすめです。新しい技法や表現を学びながら、水彩画の世界をさらに広げてみてください。