【例文あり】おしゃれな筆記体の書き方〜カリグラフィーとは〜

2023/08/01
ウェディングや記念日などのイベントで大活躍するアルファベットの筆記体。

流れるようにさらさらと書かれたアルファベットは、上品さを演出してくれます。
筆記体を美しく書く技法「カリグラフィー」は、見ても書いても魅了される芸術です。

本記事では、筆記体の種類や書く際のコツ、使われる場面やフレーズを紹介します。

また、本気で筆記体(カリグラフィー)を学びたい方向けにおすすめの講座も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

こんなことがわかります

・筆記体の種類やルール、書く際のコツ
・カリグラフィー作品の用途やよく使われるフレーズ
・カリグラフィー習得におすすめの講座

こんな方におすすめ

・上品なカリグラフィーに憧れがあり書いてみたい方
・カリグラフィーに挑戦したことがあるが、1度挫折したことがある方
・正しいカリグラフィーの書き方をマスターしたい方

英語の筆記体とは?

英語は、1つ1つのアルファベットが分かれて表記された書体をブロック体、アルファベット1つ1つをつなげて書く書体を筆記体と言います。

英語の筆記体は、日本では1947年から必修科目として学校で習うものでしたが、2002年4月からは必修科目ではなくなり、筆記体を見ても何が書いてあるのかがわからない方も多いでしょう。

アメリカでも、コンピューターの導入や読みにくさなどから、筆記体は必修科目ではなくなりました。しかし、おしゃれな英語表記としては日常的に目にする筆記体。すらすら読み書きができると楽しくなりますよ。

意外と簡単なので、ぜひトライしてみてください!

TAKI「カリグラフィーの基礎となる アルファベット筆記体講座

筆記体の種類

この章では、日本で使用されている代表的な筆記体の種類を2種類紹介します。

イタリック体

イタリック(italic)体は、イタリア(Italy)に由来し、文字を少し右斜めに傾けた書体を指します。

「斜体」と混同されることが多いですが全くの別物で、斜体は「文字を斜めに変形」しているのに対し、イタリック体は「傾けても文字が崩れないようにデザインされたもの」です。

一見同じように見えるイタリック体と斜体ですが、両者をよく見て比べると違いがよくわかります。

イタリック体は身近に用いられることが多く、基本のアルファベット文字にさまざまな装飾やアレンジが施されている作品が多いですよ。

イタリック体はカリグラフィーの書体の中でも基本中の基本なので、何から習得しようか迷っている方はイタリック体から挑戦してみましょう。

KIYOMI「初めてのカリグラフィー・イタリック体講座

カッパープレート体

カッパープレート体は、イタリック体をベースに作られた書体です。

太い線と細い線を使い分けながら、フローリッシュと呼ばれる渦巻き模様のエレガントな装飾が施されとても上品。

ウェディングのウェルカムボードや飲食店のメニュー、ジュエリーへの刻印などさまざまな場面で使われています。

カリグラフィーといえばこの書体!この書体が書きたくてカリグラフィーを始めた!という方も多いことでしょう。
しかし優美な文字とは裏腹に、この書体をマスターするのは大変難しく鍛錬が必要です。焦らず基礎から丁寧に学び、カッパープレート体をマスターしましょう!

筆記体のルール

筆記体を書く上でのルールを3つ紹介します。

【文字の高さを揃える】
大文字と小文字、それぞれの文字の高さを揃えましょう。
それだけでも全体の文字のバランスがよくなりますよ。

【大文字と小文字を無理につなげない】
大文字と小文字が自然につながらない場合は、無理につなげる必要はありません。
不自然につなげるよりそれぞれ単独で書いた方が読みやすくなります。

【横棒や点は単語を書き終えた後につける】
「t」や「i」などの一部である横棒や点は、単語を書き終えた後で書きましょう。
単語の途中で書こうとすると、スムーズな文字の流れが損なわれ不自然になります。

TAKI「カリグラフィーの基礎となる アルファベット筆記体講座

筆記体を書く際のコツ

些細なことですが、知っているだけで筆記体がぐっと書きやすくなります。
筆記体を書く際のコツは以下の通りです。

【力を抜いて書く】
筆記体は「流れるようなラフさ」がポイント。
手の力を適度に抜いて、サラサラッと書くとネイティブの文字に近づけますよ。

【文字の傾きを揃える】
筆記体は、文字の高さを揃えるのに加えて、文字全体を少し斜めに傾けましょう。
「d,f,k,l」などの縦線が平行になるように意識すると傾きを揃えやすくなります。

【文字の大きさや文字間のスペースを揃える】
アルファベット1文字1文字の大きさを揃えるよう意識しましょう。
さらに、文字同士が詰まりすぎず離れすぎないよう文字と文字の間隔を均等に保つと、読みやすく美しい筆記体になります。

TAKI「カリグラフィーの基礎となる アルファベット筆記体講座

筆記体はこんな時に使える!

筆記体は、あらゆるシーンで大活躍!
フレーズ例を交えながら、順番に解説します。

メッセージカード

文字には書く人の心が表れます。

・Thank You(ありがとう)
・Especially for you(大切なあなただけに)
・Get Well Soon(早くよくなってね) など

心を込めて送るメッセージは、ちょっとした一言でも相手の心を温かく包んでくれますよ。

Yoko Mikami「ギフトが華やぐ!モダンカリグラフィー&ラッピング講座

結婚式の席札

自分の席に手作りの席札があったらジーンと嬉しくなってしまうもの。
フルネームでもイニシャルだけでも、特別感のあるサプライズになります。

岩倉桃代「基礎から学べるモダンカリグラフィー講座

ラッピングのアクセント

ラッピングのタグにオリジナルのメッセージを書いたり、ラッピングペーパーにカリグラフィーを書いてギフトを包んだりと、アイディア次第でおしゃれなラッピングが完成します。

自分の好きな文字や好きな言葉を添えられるのがいいですね。

Yoko Mikami「ギフトが華やぐ!モダンカリグラフィー&ラッピング講座

【例文あり】よく使うイベントのフレーズ

筆記体がよく使われるイベントのフレーズをまとめました。
日本語で伝えようと思うと少し照れてしまう表現でも、英語だと伝えやすい言葉がたくさんありますよ。

日常で使えるフレーズ

何気ない普段の生活の中で使えるフレーズもたくさんあります。

友人に
・”Thank you for always being gentle!”
「いつも優しくしてくれてありがとう!」

おじいちゃん、おばあちゃんに
・”Please stay healthy”
「これからも元気でいてください」

仕事仲間に
・”I’m grateful for your advice”
「あなたのアドバイスに感謝します」

ぜひ、大切な人へ日頃の想いを伝えましょう。

誕生日で使えるフレーズ

誕生日に贈るメッセージといえばと言われると、真っ先に「Happy Birthday」が思い浮かびますが、他にもおしゃれな言い回しがあります。

・”Happy birthday. To be a wonderful day”
「誕生日おめでとう。素晴らしい1日になりますように 」

・”Hope you have a great year”
「素晴らしい1年になりますように」

・”Wishing you the best birthday ever!”
「素敵な誕生日になるよう祈っています!」

イベントで使えるフレーズ

いろいろなイベントで使えるフレーズを集めました。

【クリスマス】
・"Wishing you a Merry Christmas and a Happy New Year!
「クリスマスと幸せな新年をお祈りします!」

"May your Christmas be filled with joy and blessings." 
「クリスマスが喜びと祝福に満ちたものとなりますように」

【母の日】
"Thank you for everything, Mom." 
「いつもありがとう、ママ」

I’m so happy you’re my mom.
「私はあなたの娘で幸せです」

Happy Mother's Day to the best mom in the world!
「世界一素敵なお母さんへ。母の日おめでとう!」

【結婚式】
"Congratulations on your wedding!" 
「結婚おめでとうございます!」

"Wishing you a lifetime of love and happiness together." 
「お二人が一緒に幸せな愛を育みますように」

カリグラフィー講座の紹介

カリグラフィーは書籍などを購入し独学で進めることができます。

しかし、カリグラフィーは基本に忠実に書くものなので「あっているかどうか」を判断できるかどうかが重要です。
そのため、自分の書いた文字を添削・フィードバックをしてもらえる講座を受けると、成長のスピードがまるで違います。

本気でカリグラフィーを学びたいと考えている方は、プロの講師から学ぶことも視野に入れましょう。本章では、カリグラフィーのおすすめ3講座を紹介します。

講師によって、文字の雰囲気や講座内で大切にしていることが異なるため、ご自身の好きな文字や書いてみたい文字を思い浮かべながら、どの先生が合っているのかみていきましょう。

カリグラフィーの基礎となる「アルファベット筆記体」講座

カリグラファー作品を作る上での基礎部分、「アルファベットの筆記体」を習う講座です。

「カリグラファーの作品作り」を教えてもらうレッスンというよりは、カリグラファー作品を作るときに「どのような文字の書き方をするのか」に重点を置いてレッスンが進みます。

・ベーシックスタイル
・フォーマルスタイル
・メモスタイル

レッスンはこれら3つのスタイルの丁寧な解説に加え、作品の添削もあります。

キット付きの講座を選べば、各スタイルのガイドシートや添削用紙まで全てセットになっているので、印刷する手間もなくすぐにでも始められますよ。

カリグラファー初心者さんや、基礎を学び直したい方におすすめの講座です。

ギフトが華やぐ!モダンカリグラフィー&ラッピング講座

「プレゼントにおしゃれな手作りカードを添えたい!」と思ったことがある方にぴったりの講座です。

カリグラフィー作品からさまざまなラッピング方法まで学べるため、暮らしにすぐ取り入れられるのが嬉しいポイント。段階を踏んで少しずつ学べる丁寧な内容になっているので、「文字を書くって楽しい!」と感じられる講座になっています。

キット付きの講座を選ぶと、カリグラフィーに必要な筆記具や用紙、動画内に出てくるラッピング用品まで全て揃っているので、材料を探す手間なくレッスンを始められますよ。

中級者さんはもちろん、初心者さんでも挑戦できる講座です。

基礎から学べるモダンカリグラフィー講座

国内外のトップカリグラファーから学んだカリグラフィー講師が、丁寧にわかりやすく解説してくれる基礎講座。

特に、力を入れている内容は以下の通りです。

・道具の手入れ
・文字の書き方
・つなぎ方
・作品作りの基礎

これからカリグラフィーを始めようと思っている方や、基礎から体系的に学びたいと考えている方に向いています。

おしゃれな手書き筆記体で想いを伝えよう!

何でも簡単に印刷できてしまう昨今だからこそ、手書きの温かさが身に沁みます。

おしゃれな筆記体で丁寧に書かれた文字からは、書いた人の想いが伝わるでしょう。

日本語ではなかなか恥ずかしくて言えない言葉でも、英文にするとさらっと言えるから不思議です。メッセージカードだけではなく、ウェディングシーンやイベントごとにも大活躍するカリグラフィー。

ときめく文字をしたためてみてはいかがでしょうか。

TAKI「カリグラフィーの基礎となる アルファベット筆記体 講座 」by TAKI