東京都現代美術館で開かれている
「ミナ ペルホネン /皆川 明 つづく 」展
ご覧に行かれた方もいらっしゃるでしょうか。
ミナ ペルホネンは
「お洒落に敏感な人の為の特別なブランド」
という先入観があって
中々敷居が高いと思っていたのですが…
1月5日に、この展覧会の事がNHK の日曜美術館、
1月26日の日本経済新聞でも取り上げられていて
今までの考えが、大きく変わりました。
特に、心に残ったのは着る人にとって
「特別な日常服」になるように
長く着る事を前提に作られているという事です。
グレーのコートを長く着て、袖周りが擦り切れる頃
下から黄色の布地が見えるように
最初からデザインされているなんて!
全ての服で修理を受け付けてもいるそうです。
新聞の記事には、服飾史家の深井晃子さんが
「ミナの服は、サスティナビリティ(持続可能性)を
重視する現代社会の価値観と一致する」
とありましたが、その通りだと思いました。
物がないから物を大切にする暮らしから
物が溢れる暮らしへ、
そして、今、一つの物に想いを乗せて
大切にして行く暮らしへと
変化の兆しを感じます。