日が暮れて金星が西の空に輝き始める頃
南東に目を移すと、三つ仲良く並んだ星を囲むように
リボンのように見える星の並びが
すぐ見つかると思います。
日本では、鼓星と呼ばれる事もある星座は
オリオン座の一部です。
オリオン座の右肩辺りで赤く明るく輝く星
ベテルギウスが暗くなっていると聞き
探してみると、本当に暗い!
赤々と燃えるような明るさだったのに
ポツンと控え目な輝きになっています。
元は0.5等級の明るさが2等星ランクまでに
下がってしまったとの事…
ベテルギウスは
いつ超新星爆発を起こしてもおかしくない
と言われている星で
今回の暗さは、その前兆ではないかという見方や
また、戻るだろうという見方、色々とあるそうです。
この巨大な星が超新星爆発を起こすと
昼間でも見える明るい星になり、やがて消えてしまう
牡牛座にある「かに星雲」が
1054年の超新星爆発の跡で、
藤原定家の「明月記」に記録が残っています。
定家が生まれる前の出来事ですが、
天の異変が、
吉凶を占うのに重要であったこの時代の人々は、
天文に深い関心があったのだと思います。
ベテルギウスはどうなるのでしょう?
晴れた夜には
「今日はどうかな?」と
ソワソワ星空を見上げます🌌
冬は空気が澄んで
星がとても綺麗。
夜空を見つめていると
どこまでも開かれた宇宙に浮いているようで
ふざけているみたいだけど
私も、このたくさんの星の中の一つにいる
「宇宙人」なんだなぁ…
とつぶやいています