芒種の候
湿度も上がり、梅雨入りの気配です
稲や麦など、芒のある植物を植えるのに
適した頃という意味ですが
春遅い信州でも
さすがに、田植えは終わり
稲もしっかりして来る頃ですから
少し、遅く感じます
これは、二十四節気という暦は
中国の内陸部で考案されたもので
日本の気候とはだいぶ異なる事に所以しています
でも、芒種と聞くと
そろそろ梅雨入りする時期…
と感じるように
日本ならではの感じ方もありますね
秋に種を蒔いた小麦が
いよいよ収穫期を迎えます
最近は、転作で水田が麦畑になり
稲を植えたばかりの水田と
収穫を待つ麦畑が
市松模様のようになっている
景色を見ることも増えて来ました
麦畑の中に矢車菊が咲いている事もあります。
青い楚々としたお花はとても綺麗なのですが
これは、麦畑に侵入してしまうと
収穫量が減ってしまうという
農家さんにとっては悩みの種とのこと
この矢車菊畑のような麦畑の様子は
農家さんの立場になると、気になる風景です…
川原へ出かけてみると
ニセアカシアの花がたわわに
華やかに香りながらたくさん咲いています
バラのように香りも残るかわきばなになるかしら?
と乾かすこと1週間
残念ながら、生花の時のような香りは
なくなってしまいましたが、
ほんのりハチミツの香りがします
長野県のハチミツの蜜源は7割が
ニセアカシアとの事なので
とても馴染みのある香りです(*^_^*)
花冠に少し入れてみました
枯れたオランダミミナグサの後には
より背の高いナギナタガヤ
それをなぎ倒すようにカモジクサ
そのカモジクサに巻きついて伸びる
ヘクソカズラ
夏の野原の逞しいこと
温かな風とたっぷりの水で
植物もぐんぐん成長する時期
ほどよく降り
ほどよく照る季節を
天に祈りながら梅雨を迎えます