【まるわかり】初心者さんのための水彩画上達のコツ5つ|必要な道具や基本的な描き方も解説

2024/03/28

透明感や温かみのある色彩が魅力的な水彩画。

いざ始めてみようと思ったけど…
「水彩画は何を準備すればいい?」
「水彩画はどうやって描くの?」
「うまくなるコツがしりたい」
と困っていませんか?

この記事では、初心者さんに向けて、水彩画に必要な道具から、基本的な描き方、上達するためのコツを丁寧に解説します。

記事の後半では、水彩画のプロから学べるオンライン講座も紹介するので、満足のいく作品を描いてみたい!と思っている方は、ぜひご覧ください。

この記事が、あなたの素敵な水彩画ライフのスタートの手助けになれば幸いです。

こんなことがわかります

  • 水彩画に必要な道具や材料
  • 基本的な描き方
  • 上達するためのコツ

こんな人におすすめ

  • 水彩画を初めてみたい方
  • 挫折したことがあるが、再挑戦してみたい方
  • 本格的に水彩画を学んでみたい方

水彩画の魅力とは?

水彩画の魅力は、透明感やみずみずしさ、爽やかさが際立つ質感です。

色を重ねても下が透けて見える水彩画は、繊細なイラストが得意。色を重ねることで新しい色を作り出し、他の描画方法よりも豊富な色展開を楽しむことができます。

また、絵具と水の混ぜ具合で自由に濃淡をつけることができ、にじみやぼかしなどさまざまな表現が可能です。

また、使用した筆やパレットは、水で洗うだけですむという後片付けの簡便さも魅力の1つ。手軽に挑戦できて、温かみのある作品は絵葉書やギフトカードなどにも活用できるとあって、趣味としてたしなむ方も多いアートです。

きのっこ「水彩絵の具で描く kinokkoのスイーツイラスト&ノート講座

水彩画の道具・材料

水彩画は、簡単に手に入るもので始めることができます。
以下の道具や材料を準備しましょう。
【水彩画の道具】
  • 水彩絵具
  • 水彩筆
  • 水彩紙
  • パレット
  • 水入れ(筆洗)
  • 鉛筆
  • 消しゴム
  • 新聞紙(机を汚したくない方)

水彩筆は、『丸筆』が基本。流れるような筆運びで、細い線・太い線ともに描くことが可能です。
広い範囲を塗りやすい『平筆』は、風景画などで頻繁に使用します。

鉛筆は、HBあたりの濃さを選ぶと、芯の黒い粉で用紙を汚すことを避けられます。
また、消しゴムは普通の消しゴムでも問題ないですが、『練り消しゴム』を使うと消しカスが出ずおすすめです。

きのっこ「水彩絵の具で描く kinokkoのスイーツイラスト&ノート講座

水彩画の描き方

水彩画に必要な道具がそろったら、実際に描いてみましょう。
ここでは、水彩画の基本的な描き方を紹介します。

きのっこ「水彩絵の具で描く kinokkoのスイーツイラスト&ノート講座

1.鉛筆で下絵を描く

最初に、水彩絵具で描きたいものの輪郭や形を、鉛筆で描きます。下絵の段階では細部にこだわる必要はなく、大まかに形状を捉える程度で大丈夫です。

2.絵具を水で溶いて、筆で塗る

パレットに少量の水彩絵具を置き、絵具の濃度や色の濃淡を調整するために、適量の水を加えて溶かします。

絵具の準備ができたら、筆で絵具を取り、下絵の上に色を塗っていきます。

人物画など、作品の主役がある場合は最初に塗り、背景などは後から塗ってください。

3.色を重ねて、陰影をつける

基本的な色を塗り終わったら、陰影や立体感を出すために色を重ねていきます。

色を重ねるときは、最初の色が完全に乾いてから次の色を塗るようにしましょう。色が混ざることなく、キレイな色の重なりが生まれます。

明るい部分には薄い色を、暗い部分には濃い色を重ねることで、立体感や奥行きを表現していきましょう。

薄い色→濃い色の順番で塗ると、塗り重ねる色と下の色が混ざり合いやすく、自然でバランスの取れた作品になります。
また、水彩画では水を使って色をぼかしたり、混色をしたりすることで滑らかなグラデーションを表現することも可能です。

4.乾いたら完成

描き終えたら、絵をしっかりと乾かします。
水彩画は乾くと色が定着するため、乾いてから描きたいものがしっかりと表現できているかを確認しましょう。
必要に応じて細部を修正したら完成です!

上達のコツは5つ

ここまで、水彩画の基本的な描き方について解説しました。

基本的な水彩画の描き方は義務教育で習った方も多く、あまり難しいものではないですが、「どうしたら上手くなるの?」と思っている方は多いはず。

そこで、本章では水彩画をスキルアップするためのコツを5つ紹介します。
紹介するコツを1つずつ学んでまんべんなく意識すれば、着実にステップアップすることができるでしょう。

【水彩画上達のコツ5つ】
1.とにかく練習する
2.模写やデッサン
3.水加減を意識する
4.色の混ぜ方を学ぶ
5.構図を意識する

きのっこ「水彩絵の具で描く kinokkoのスイーツイラスト&ノート講座

1.とにかく練習する

水彩画を上達させるためには、とにかく練習することが大切です。

当たり前といえば当たり前ですが、練習はどんな分野でも上達するための基本です。毎日、1枚でもいいので絵を描くことを習慣にしましょう。

練習を通して、筆の滑らかな扱い方や絵具の効果的な使い方を身につけて、より自信を持って絵を描くことができるようになります。

きのっこ「水彩絵の具で描く kinokkoのスイーツイラスト&ノート講座

2.模写やデッサン

模写やデッサンは、水彩画のスキルアップに効果的な方法です。

なぜなら、他の作品や実物を真似して描くことで、構図や形状、陰影などをより深く理解できるようになるからです。
観察力や描写力が向上し、よりリアルな絵を描くことができるようになります。

最初は、複雑な形ではなくフルーツやお皿などシンプルな形状ものから挑戦してみましょう。

Atelier Ayaka 野田悦子「【初心者からはじめる】透明水彩で描く!トイプードル・マルチーズ講座

3.水加減を意識する

水彩画は、水の量によって色の濃淡や絵の透明感が大きく変わります。

水加減を意識することで、色の滑らかさをコントロールすることができ、より自然な色のグラデーションや柔らかなタッチを実現することができます。

水分量が少ないと、絵具の透明感が失われてしまうため注意しましょう。

Atelier Ayaka 野田悦子「【初心者からはじめる】透明水彩で描く!トイプードル・マルチーズ講座

4.色の混ぜ方を学ぶ

水彩画を描く上で、色の混ぜ方を学ぶことは非常に重要です。

色の混ぜ方を理解することで、自分好みの色や独自の色を作り出したり、立体感や奥行きを思いのままに表現したりすることができます。

限られた色でも、自分の感性や表現したいイメージに合わせた、豊かな表現ができるようになるでしょう。

きのっこ「水彩絵の具で描く kinokkoのスイーツイラスト&ノート講座

5.構図を意識する

構図を意識することで、絵はより魅力的になり、観る人に強い印象を与えることができます。

また、構図を考えることで、より目立たせたい箇所を強調したり、ストーリー性を持たせたりすることもできます。

きのっこ「水彩絵の具で描く kinokkoのスイーツイラスト&ノート講座

おすすめのオンラインレッスンを3つ紹介

水彩画は、絵具と筆があればいつでも描き始めることができるため、始めるまでのハードルは低いです。

しかし、自分が納得のいくレベルまで描けるようになりたい、また本格的に描きたいと思うと話は別です。

そこで本章では、初心者さんでも挑戦できる、プロの水彩画作家から学べるオンラインレッスンを紹介します。

いずれのレッスンも、受講期間内はいつでもチャットで質問可能です。

中には作品の添削対応をしているレッスンもあるため、途中でつまづいてもそのまま挫折することなく、講師と二人三脚で学習を続けていけるでしょう。

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「スイーツイラスト」の水彩画講座

レトロで可愛いスイーツを描く講座です。

パレットに絵の具を詰めるところから、色見本表を作ったり1つ1つ水彩イラストの基本の描き方を学んでいくので、水彩画を描くのが初めてでも安心。

イラストノートの作り方も教えてもらえるので、思い出を水彩イラストで残してみたい方にもぴったりです。

「トイプードル・マルチーズ」の水彩画講座

柔らかく、温かみのある透明水彩で『トイプードル』と『マルチーズ』の描き方を学ぶレッスンです。

画材の選び方から、透明水彩の基礎・下書き・色塗りと作品を完成させるまでの一連の流れはもちろん、色の混ぜ方やぼかし方までわかりやすく学べます。

「愛らしくふんわりとした毛並み」を描く技術を身につけて、大切な愛犬をカタチに残したり、また大切な方へのプレゼントを作ったりしてみませんか?

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『小さいおもちゃかぼちゃ』『黄色い林檎』『ベレー帽』の3作品の描写を通して、水彩画を学びます。

講師が実際に描いている様子を見ながら、混色のコツやぼかし、重ね塗り、たらしこみなどさまざまな技法を学べる、水彩画の初歩にぴったりの講座です。

水彩画は初心者もはじめやすい自由なアート!心を解放して楽しもう

水彩画は、『これが正解』『こうしなければいけない』のない、自由なアートです。

自分の心を解放して、思いのままに筆を走らせてみましょう。日頃の忙しさやストレスを忘れて、気づけば時間を忘れて深く没頭している自分に驚くはず。

うまく描こうとするのではなく、対象をよく観察する力がつくと、満足度の高い作品を描けるようになります。

水彩画の幅をさらに広げて水彩の魅力をもっと感じたい方には、プロのレッスンがぴったりです。

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