【手芸はじめてさんもできる】刺繍クロスステッチの始め方を丁寧に解説

2024/03/26

ナチュラルな雰囲気がかわいい、手作りの温かさがあふれるクロスステッチ刺繍。

年齢を選ばず、長く楽しめる手芸として、世界中で広く楽しまれています。

この記事では、「クロスステッチ刺繍の雰囲気が大好き!自分でも作ってみたいな」「手芸をしたことがない私にもできるかな…」という手芸初心者さんに向けて、クロスステッチ刺繍の始め方を丁寧に解説します。

さまざまな用途で楽しめるクロスステッチ刺繍の魅力から、クロスステッチ刺繍のスキルアップ講座まで、たっぷりと紹介するので、クロスステッチ刺繍に挑戦してみたい方はぜひ最後までご覧ください。

こんなことがわかります

  • クロスステッチ刺繍に必要な道具や基本的な刺し方
  • 初心者さんがおさえておきたいポイント
  • プロから学べるクロスステッチ刺繍講座

こんな人におすすめ

  • クロスステッチ刺繍をやってみたい方
  • 手芸初心者さん
  • 挫折したことがある…でももう1度挑戦してみたいという方

クロスステッチ刺繍とは?

クロスステッチ刺繍は、布地に刺繍糸で模様を描く、独特のクロス編み模様が特徴的な手芸です。

起源は中世ヨーロッパで、修道女たちが宗教用の飾りを作るために始めたという言い伝えがあります。

クロスステッチ刺繍の布のマス目は四角いグリッド状で、糸を斜めに交差させることで模様を形作りながらモチーフを作り上げます。

使うステッチはたったの1種類。マス目に沿って刺していくので、器用さに自信がない方でも素敵な作品に仕上げることが可能です。

身近に手に入る材料で手軽に始められ、幅広いデザインが楽しめるクロスステッチ刺繍。
創造性やデザイン性に優れ、美しい作品を生み出す技術として世界中で愛されています。

EarlGray 小寺綾子「クロスステッチでつくる可愛いピンクッション講座

クロスステッチ刺繍の基本的なやり方

クロスステッチ刺繍は、他の刺繍にはない、独特の風合いやほんわかとした雰囲気が魅力の1つ。

本章では、クロスステッチ刺繍の始め方・やり方を紹介します。

【クロスステッチ刺繍のやり方】
  • 道具や材料
  • 基本的な縫い方
  • 初心者さんに知っておいて欲しいコツ
ポコアポコ「猫と音符のアルファベットサンプラーで学ぶ、クロスステッチの基礎講座

道具と材料

【道具】
  • クロスステッチ針
  • 刺繍枠
  • 針通し
  • 目打ち
  • 縫い針
  • 縫い糸
  • 布ハサミ
  • 糸切りハサミ
  • チャコペン
  • 木工用ボンドまたは接着芯
【材料】
  • 刺繍糸:クロスステッチ刺繍は25番がおすすめ
  • 布:クロスステッチ用
【あると便利】
  • 刺繍図案
  • ペン
  • アイロン
  • 定規
  • マスキングテープ
EarlGray 小寺綾子「クロスステッチでつくる可愛いピンクッション講座

基本的な刺し方2種類

クロスステッチ刺繍で使用する、基本的な刺し方を2通り紹介します。

【クロスステッチ】
〜右→左→右へ刺すパターンを解説〜
1.裏から針を出し、優しく糸を引く
2.左下の対角から針を入れ、真上から出して優しく糸を引く
3.ステッチの数、1と2を繰り返す
4.右下の対角から針を入れ、真上から出して優しく糸を引く
5.刺し始めの1つ手前まで4を繰り返す
6.刺し終わりは、右下の対角から針を入れて後ろから優しく引く
7.クロスステッチの完成!

【ハーフクロスステッチ】
〜右から左へ刺すパターンを解説〜
1.裏から針を出し、優しく糸を引く
2.左下の対角から針を入れ、真上から出して優しく糸を引く
3.ステッチの数、1と2を繰り返す
4.刺し終わりは、左下の対角に針を入れて後ろから優しく引く
5.ハーフクロスステッチの完成!

ポコアポコ「猫と音符のアルファベットサンプラーで学ぶ、クロスステッチの基礎講座

刺し始め・刺し終わりの処理

クロスステッチ刺繍の仕上がりを美しくするために欠かせないのが、『糸の処理』。
ここでは、刺し始めと刺し終わりの糸の処理方法について、解説します。

【刺し始め】
針を刺したら、布の裏側に糸を2〜3cm残す
ステッチの最初の3〜4針を、残した糸の上から刺しとめる

【刺し終わり】
ステッチを刺し終わったら、糸の端をステッチの裏側で3〜4目くぐらせてから切る

EarlGray 小寺綾子「クロスステッチでつくる可愛いピンクッション講座

初心者さんに知っておいて欲しいコツ3つ

クロスステッチ刺繍を始める前に、初心者さんにしておいてほしいコツは次の3つです。

初心者さんに知っておいてほしいコツ3つ
1.マス目の大きさに合わせて刺繍糸の本数を決める
2.糸の長さは50cmを目安に
3.ステッチ中は糸を引きすぎない

EarlGray 小寺綾子「クロスステッチで作るピンキープの仕立て方

1.マス目の大きさに合わせて刺繍糸の本数を決める

刺繍糸の本数は、布のマス目の大きさに合わせましょう。

なぜなら、マス目に対して糸の本数が多すぎると密度が濃くなり、模様がわかりにくくなることがあるからです。
反対に、糸の本数が少なすぎると、模様が薄く見えたり、布地が透けてしまう事も。

マス目が細かい布の場合は刺繍糸を1〜2本どり、マス目が荒い布の場合は3〜4本どりを目安にしてください。

2.糸の長さは50cmを目安に

刺繍糸の長さは、50cm前後がおすすめです。

糸が長すぎるとステッチに絡まりやすく、短すぎても縫いにくくなります。50cmくらいで刺繍をすると、ふっくらときれいに仕上がります。

EarlGray 小寺綾子「クロスステッチでつくる可愛いピンクッション講座

3.ステッチ中は糸を引きすぎない

ステッチ中は、刺繍糸を引きすぎないように気をつけましょう。
糸を引っ張りすぎると、布が歪んだり、ステッチがつぶれたりしてしまいます。

クロスステッチ刺繍のデザイン

クロスステッチ刺繍を始めるにあたって、最初に考えることは『どんなデザインを刺繍するのか』ということ。

初心者さんは、サイズが小さめで単純なデザインから始めることをおすすめします。

本章では、クロスステッチ刺繍の『伝統的な模様・現代的なアレンジ』を紹介します。
クロスステッチ刺繍をどこに、どんな用途で施すのかを考えながら選んでみてください。

ポコアポコ「猫と音符のアルファベットサンプラーで学ぶ、クロスステッチの基礎講座

伝統的な模様

クロスステッチの伝統的なモチーフは、地域や文化によってちがいがあります。

日本では、市松模様や千鳥模様、矢羽根などの文様をはじめ、花や植物など自然由来のモチーフがメジャーです。

また、クロスステッチ刺繍がもっとも盛んな国と言われるデンマークの伝統的な刺繍デザインには、草花やリース、鳥、天使をモチーフにしたものや、教会の古い壁画をデザインしたものなどがあります。

現代的なアレンジ

歴史の古いクロスステッチ刺繍ですが、伝統的なデザインにはない要素が詰まった現代的なアレンジも大変人気です。

近年は、汎用性がありスタイリッシュな『北欧風』や『モダン』なデザインが好まれる傾向にあります。

【北欧風】
シンプルで落ち着いた雰囲気の北欧風デザイン。
北欧の自然や文化からインスピレーションを受けたデザインが多く、雪景色、森、鹿、鳥などのモチーフがあります。デザインのシンプルさや美しさが魅力的で、モノクロやパステルの色彩が使われることが多いデザインです。

【モダン】
モダンなデザインは、近代的でスタイリッシュなデザインの事をさします。

インテリアのデコレーションやアート作品として用いられることが多く、さまざまなアーティストが、伝統的な技法やテーマに新しい現代的なアプローチを加えて、個性的な作品を生み出しています。

KAWAII STITCH TOKYO「クロスステッチ刺繍・きつね巾着の作り方

クロスステッチ刺繍が学べるレッスン

独学でも始められるクロスステッチ刺繍ですが、刺繍の順番や始末の方法など、意外とつまづくポイントが多いのも事実。

隙間時間に、自分の趣味を始めたいという方には、好きな時間に好きな場所で受講できる『オンライン講座』がおすすめです。

本章では、クロスステッチ刺繍が学べるオンラインレッスンを2講座紹介します。

EarlGray 小寺綾子「クロスステッチでつくる可愛いピンクッション講座

クロスステッチのピンクッション」作り講座

クロスステッチ刺繍の基本から、作品に仕立てる方法までを学べるレッスンです。

刺繍糸や刺繍枠の扱い方、糸通し、糸始末の方法から丁寧に教えてもらえるので、初心者さんでも安心して受講できます。

講座内ではピンクッションを制作しますが、使用した図案を用いて糸や布の色を変えたアレンジする方法まで学べるため、講座受講後もさまざまな作品作りに応用できます。

猫と音符のアルファベットサンプラー」作り講座

サンプラーは、刺繡技術の実習と、披露を目的としてつくられた刺繍作品です。

講座では、踊るようなかわいい猫のモチーフと、A〜Zまでのアルファベット刺繍を学びます。

作品作りを通して、きれいなステッチの刺し進め方や、悩みがちな刺し方のルート、布裏の始末をきれいにするコツを習得することができます。
最初につまづきやすいポイントをおさえることで、初心者さんも着実にステップアップしていけるでしょう。

手作り感がほっこりかわいいクロスステッチ刺繍をはじめてみませんか?

刺繍のステッチが少なく、簡単に始められるクロスステッチ刺繍。図案通りに進めれば、だれでも確実に作品を完成できます。

伝統的なものから現代的なものまで、さまざまあるデザインの中から、ご自身の好みに合わせてお気に入りのモチーフを選んで始めてみましょう。

迷わず刺し進め、裏まで美しくよりよい仕上がりにするためには、その道のプロから学ぶのもおすすめです。

ポコアポコ「猫と音符のアルファベットサンプラーで学ぶ、クロスステッチの基礎講座

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